
まんが日本昔ばなし「すべて金」のご紹介!
あらすじ
昔、福井に甚六という怠け者がいました。
ちっとも働かない癖に、「金が欲しい、金持ちになりたい」と願う甚六。あっ…。
甚六は神棚だけはピカピカに磨いて、いつもお願いしていました。とうとう神様も根負け。
ある夜神様が現れて、「ワシは忙しいんじゃ、いくら欲しい」と聞いたので「蔵いっぱいの金が欲しい」と甚六は言いました。
「そんなもんで良いのか。よし翌朝蔵いっぱいにしてやる」
と、言って消えていきました。
翌朝には蔵一杯の金が入っていました!
大喜びの甚六!だけど、「そんなもんで良いのか?」という言葉を思い出し、もっと金が欲しくなった甚六。(えっ)
次は蔵8個分の金を頼みました。神様はまた叶えてくれました。「そんなもんで良いのか」の言葉と共に。
とうとう欲を抑えきれなくなった甚六。
また、神様を呼んで「この世の全てを金にしてくれ」とまで言いました。求めよさらば与えられん。
翌朝目が覚めると、特に変わった様子はありません。
「なんだ」と思って猫を撫でると猫が黄金に変わりました。
(これは)「触れた物を黄金に変える」というミダース王の様な能力を手に入れたのです。
箸は黄金の箸に、服は黄金の服に、「やったぞお」と大喜びしていた甚六。腹が減ったので飯を食おうとすると飯も黄金に変わりました。
水も黄金水に。
(飲むことも食べることも出来ない!)
全てを黄金にする能力の危険性を思い知った甚六。
「金などいらない、元に戻してくれえええ」と、神様にお願いをしました。
_____そのままバタンと甚六は倒れてしまいました。
目が覚めると、家は元通りになっていました。蔵には金などなく、(あれは夢か)と甚六は思ったその時、猫のタマが小判を一枚持っていました。
(あっ、あれは)
「あれは夢じゃなかった。蔵一杯の金で満足していれば良かった」と、後悔したのも後の祭り。
それから二度と神様が出てくることはありませんでした。
感想
「金を求めすぎた者の末路」何事も”足るを知る“ことが大事ですね…😅
因みに小判一枚の価値はおよそ13万円(江戸時代)
甚六はこの小判を見つけたので、バッドエンドというわけではないでしょう😅