
まんが日本昔ばなし「すりばちをなめた猫」のご紹介!
あらすじ
昔、土佐に要蔵という男が住んでいました。悪人ではないのですが、何をやっても失敗続き。酒に浸る日々を送っていました。
来るものといえば、盗み食いをする野良猫くらい。
「全くオメェが来たというもの、ろくなことがねえッ!!!」
この猫が来てから不運続き。鬱憤が溜まった要蔵は猫を追い出しました!
要蔵がチクショ!と言って物を蹴ると、壺が頭から降ってくる始末。もう踏んだり蹴ったりです。
ある日、要蔵が釣りに出かけた日のことです。ポカポカと温かいのに、当たりの方は一向にきません。
「何をやってもダメじゃあ」帰ろうとした時、ピクンと釣り針に魚がかかりました。
見事なアマゴを釣り上げました!その拍子にウサギと大根もゲッツ‼️
束ねる為に草を掻き分けた時、「ウィヒ!」と山鳥の卵を見つけました。「ついてる時にはついとるもんじゃ」今日は嘘の様にツイています。
その夜はご馳走でした。山芋でトロロを作ってアマゴと兎肉、うん、飯テロです。旨い酒に美味い料理。これ以上に幸せなことなどこの世にないでしょう(断言)そのまま満足して寝た要蔵。
また、野良猫がやってきました。野良猫はすりばちに残った山芋をペロペロと舐めました。
翌朝、要蔵が目を覚めると山芋を舐めている猫の尻尾を発見。
「くぅゥゥ!コノヤロォ… 今日こそは生きてウチを出られると思うなよ」
要蔵は包丁を猫に投げました。殺す気満々です。
「取ったぞ!」要蔵は猫の尻尾を掴みました。
だけど、猫は尻尾だけしか残っていませんでした。
…?
要蔵はこう考えました。というか、ある程度察しの言い方なら不穏な物を感じ取ったはず。
________
猫は擦り切れてしまったのです。
要蔵は猫がいなくなったと清々した気持ちと、「寂しさ」を同時に味わいました。
感想
まさかのグロすぎるオチ!
だけど、血のようなもの直接的な描写はなく(あったら放送できないだろうが)、滑稽かつ、どこか“侘しい”ラストは考えさせられます。