
まんが日本昔ばなし「追いつかれたお月様」のご紹介!
あらすじ
昔、愛媛県のたけくら山に大狸が住んでいました。村人はこの平地の名前から「だば狸」と呼んでいました。
化けるのが上手く、畑を荒らす迷惑なやつでした。
村人から攻撃を食らっては“別のものに化けて”逃げる、「骨を断たせて肉を切る」戦法で食べ物を貪り食います。
ある夜、「だば狸」は婆さんの家に忍び込んで魚の炊き込みご飯と味噌汁を鱈腹食べた後に、急に喉が渇きました。
「ギィィィィ 喉が渇くッ」
「だば狸」はこの喉の渇きを“呪い”だと考えました。
思い当たる節が一つ、それは「堰を壊して困らせたカワウソ」
“こいつ”の仕返しだと判断した、だば狸はカワウソの所に行きました。
その頃、カワウソは堰に修理がなんとか終わり、一息ついていました。そのカワウソの背後に現れたのは大きな蟹。(正体は化けた だば狸)
前進する奇妙な大蟹に対抗してカワウソは猿に変化して“青柿”をぶん投げました❗️
(ならば)と、サルトビイバラに変化しただば狸、それを見たカワウソはウサギに化けて分身の術で対抗。なんという能力バトル
だば狸はカメに変化。ウサギにはカメ、イソップ寓話の時代から決まっています。
こうして、二匹の化けあいは熾烈を極め、いつ果てるともなく繰り広げられました。
それを見て、ほくそ笑む者が上にいました。それがお月さまです。
余りに面白さに、そのまま夜が開けて太陽が登ってきました。
二匹の神通力も切れてヘトヘトです。
「どっちが勝ったんだ」
「さぁ、そりゃぼんやりしたお月様に聞いてみな」
この時からお昼でもぼんやりしたお月様が見えるようになりました。
このお月様は「朝月」と名付けられました。
感想
普通に凄い二匹の能力。「猿蟹合戦」や「イソップ物語」をモチーフにした化け合戦がとても面白いです🤣