【まんが日本昔ばなし】「鵜飼いものがたり」

まんが日本昔ばなし「鵜飼いものがたり」のご紹介!

あらすじ

昔、山梨の石和の里に安房国からお坊さんがやってきました。雨が降ったので、宿を借りようとしたら里の者達はどこも戸を閉めて、泊まらせてはくれませんでした。

お坊さんは不思議に思い、通りすがりの人にワケを尋ねると「鵜飼の格好をした幽霊が現れて、一軒ずつ回っている」とのことです。

その人は「お堂には泊まるな、絶対に泊まるなよ!幽霊が出るぞ」と、泊まれと言わんばかりに、ダチョウ倶楽部のような事を言って去って行きました。

お坊さんがそのお堂に泊まると、案の定鵜飼の幽霊が出てきました。この幽霊は謙虚な性格で、お坊さんに自分の犯した事を告白しました。

「私は河下に住んでいた鵜飼です。この石和川では漁が禁じられていたのですが、耳の遠い私はその御触れを知らなかったので漁をしていたのです。それが里の者に見つかってしまい、私は石和川に沈められたのです」

なんとも悲惨な死に方です。ですが、幽霊に怨みはなく、かと言って成仏も出来ずじまいで困っていました。そこでお坊さんに頼みました。

翌朝、お坊さんは経文を一文字づつ小石に書いて、川に投げ入れました。
数日もかかって経文を完成させました。

南無妙法蓮華経 迷わず成仏なされや

里の者達も一緒に成仏を願いました。それから石和の里には幽霊が出ることはありませんでした。

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このお坊さんは日蓮上人だと言われています。

感想

説明不要だと思いますがこの「日蓮上人」は鎌倉時代に「日蓮宗」を開いた凄いお坊さんです。(山梨県に久遠寺という総本山があります)

鵜飼の幽霊が無事に成仏出来て、良かったです…🙏

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