【まんが日本昔ばなし】そうめん地蔵

まんが日本昔ばなし「そうめん地蔵」のご紹介!

あらすじ

昔、今から400年前のことです。栃木の氏家と言う所に小さな地蔵寺がありました。この寺に人の良いお坊さんが一人で住んでいました。「あーむ、なーむ」南無阿弥陀仏なのか、南無妙法蓮華経なのかは不明ですが、お経はかなり適当です😅

立派なお地蔵様と、人の良いお坊さん。ベストマッチです。

ある日、氏家の領内の信心深い殿様が地蔵寺のお坊さんを呼んで、自分の代理として日光の二荒山神社にお参りに行く様に命じました。喜んで日光に赴き、参拝をした帰りのことです。

腹が減ったお坊さんは近くの寺にそうめんを”いっぱい“食べさせてくれと言いました。

勿論“いっぱい”とは一杯のことです。だけど、意地悪な寺の坊さんは食べきれない量のそうめんを持ってきて食べさせました。

「いっぱい食わせろと言っただろう。全部食べろ」

「いっぱいとは一膳のことですじゃあ」

地蔵寺のお坊さんが謝りましたが、許してくれません。無理矢理にでも口に突っ込ませます。殺す気か!

その時、「ごめんください」と旅のお坊さんがやってきました。

「そうめんをいっぱい食べさせて欲しい」

(きたぞ…)また意地悪な坊さんは悪巧みを考え、山盛りのそうめんを持ってきました。

「では早速いただきます」

旅の坊さんはあっという間にペロリと平らげてしまいます。

「御膳いっぱいでは物足りぬ。もっと食いたいのお」

こうなっては別所の坊さんも引き下がれません。日光中のそうめんを持ってこさせて旅の坊さんに出しました。

旅の坊さんは日光中のそうめんをあっさりと食べ終わってしまいます。

すると、旅の坊さんは煙のように消えて、立派なお地蔵様が現れました。

「おぉ、御本尊様」

人の良いお坊さんは大喜び。別所の坊さんはお許しくださいと懇願。

「私は氏家の地蔵菩薩だ。人を困らせたり、苦しめたりする事はよくない事だ。今後に二度とやってはいけない」

パッと消えるとお地蔵様が消えると、谷からそうめんが流れてきました。

それからこの谷をそうめん谷、氏家のお地蔵様をそうめん地蔵と呼ぶ様になりました。

感想

栃木県さくら市氏家で今でも語り継がれている昔話!
興味のある方は是非お地蔵様を見に行ってみては!

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