
まんが日本昔ばなし「天王寺かぶ」のご紹介!
大食らい和尚
昔、高知県の須崎池の内という所に大善寺というお寺がありました。この寺の和尚はとても食い意地が張っており、いつも何か食べていました。
さて、この和尚さんは寺の池に朝晩やってくる鴨が食べたくて仕方がありません。焼き鳥、鴨南蛮なんでも浮かびます。中々の生草坊主
和尚さんは水に漕ぐって、鴨に縄をくくりつけました。その時、
「ぶわっくしょん!」と和尚さんが、大きなくしゃみ!鴨は驚いて飛んでいき、一緒に空旅。
鴨は夜となく昼となく七日七晩飛び続け、雲の上までいき、大きな杉の木に和尚さんを降ろしました。
和尚さんは杉の木を伝って降りていきました。しかし、一向に地上に辿り着きません。其れもその筈、この大杉は大阪の天王寺という名高い寺に生えている物でした。
それから七日も降り続けて、ようやく地上が見えてきたと思ったら途中で足を掛ける木の枝が無くなってしまいました。
和尚さんは叫んで、天王寺にいるお坊さんに助けを求めました。お坊さん達は布団と綿をを持ってきて、「飛び降りろ」と言いました。
「一か八か」和尚が飛び降りようとした時に、雷様の子供がちょっかいを出したので頭から真っ逆さまに落っこちました。
落ちた衝撃で布団の端を持っていた坊さんは互いに頭をぶつけて火が燃え上がりました。
こうして、天王寺も杉の木も全て焼き尽くす大火事になり、灰だけが残りました。
そうして、焼けた後に大きなカブが生えてきました。和尚さんはカブをバクバクと食らいました。ヤッタネ。
このカブが元になって「天王寺カブ」になりました。
感想
怒涛の展開の連続‼️
色々突っ込みたい部分もありますが、一言だけ言わせてもらうと、
「和尚の食い意地張りすぎ‼️」
(^◇^;)