
まんが日本昔ばなし「夢を買う」のご紹介!
あらすじ
昔、ある所に大きな木が立っている野原がありました。
そこに、商人と絵師がやってきてこの木の下で一息入れました。二人は身の上話をする事に。
商人が“夢のようなありもしない”虚言を言っていると、絵師はついつい眠くなり、そのまま居眠りをしてしまいました。
居眠りをしている絵師の鼻から一匹のアブが出てきて、何処かに行ったかと思うと、入っていきました。
(不思議なこともあるもんじゃ🤔)商人が首を傾げていると、絵師は起き、不思議な夢を見たと言いました。「何処かの山を超えた先に長者のに屋敷があった。其処には白い花の咲く椿の木があり、近くにアブがいた。その根を掘ると黄金が出てきた」という内容をそのまま「絵」にしたのです。
「よしっ、この夢買った」商人は絵師にポンと金を渡しました。
「でも、真かどうかも分からないたわいのない夢かもしれんぞ」
「それでも、買った。夢を見るとは楽しいことです」誠に至言です🤣
そう言うと、商人はアブが飛んで行った方に歩き出しました。何日も何日も。
そして、ついに見つけた山を超えると、長者の屋敷がありました。
しかし、椿の木はまだ花が咲いてはいません。そこで商人はこの屋敷に住み込みで働いて、春を待ちました。
…咲いたのは赤い花でした。
(やっぱりダメだったか…)商人は肩を落とし、項垂れます。(でも、咲けないワケがあるはず。商いだってうまくいく日とダメな日がある)
そう自分に言い聞かせて、来年の春を待ちました。
夏の暑い日も、冬の寒い日も一生懸命働きました。そして、また春が来ました。瞼閉じればそこに。
…やっぱり赤い花でした。
今度ばかりは本気でショックを受ける商人。
(ん…)よく見ると、水面に白い物が写っていました。赤い花の椿を掻き分けると、一つだけ白い花が咲いていたのです。
それを見た商人は夢中で掘り続けました。
其処には黄金が沢山ありました。
…😁
商人は長者に半分渡して、そのお金を元手に江戸に行き、大層な商人になりましたとさ。
感想
“夢”を信じて走り出したものの、決して楽な道ではなく、「二年」という歳月を辛抱して手に入れた富。(何故黄金が出てきたのか?という疑問には“長者の先祖が埋めた”可能性が最も高いでしょう)
この商人がその後も“商人として夢”を追い続けた後味の良いエンディングです🤣