【まんが日本昔話】若いのが好きな婆さま(直球)

おだてに乗るとこうなる!

まんが日本昔話「若いのが好きな婆様」のご紹介。

若いのが好きな婆様

昔、福岡の山里に爺様と婆様が住んでいました。この婆様(お春さん)が中々の問題児。

「若い」とおだてられると、何でもあげちゃう困った婆様(齢は60)。爺様は、「おだてられても調子に乗らないように」と念を押していつものように畑を耕しにいきました。

その後、

米を精米してくれと頼む村人がやってきました。

「お春さんは若く見えるノオ」

「またまた」満更でもない。また、出た。悪い癖です。爺様が作った野菜まであげてしまう始末。

「うへぇ、夕飯のおかずまでやってしまったのか💦」爺様も呆れます。

そんなある日、柿売りがやってきました。余談ですが、これが物理法則を無視したとんでもない量を運ぶ化け物。

…察しの良い人なら、この後の展開はお分かりでしょう(^◇^;)

最初柿売りは婆様の年齢を見たまま正直に答えた所、「目がおかしい」とカンカンに怒られ、一時退散。

して、この婆様の“攻略法”を違う婆様に聞いた。「お春婆様は年寄り扱いされるのが大嫌いなんじゃ」

「フーッ、成程そうじゃったのか…」一計を案じた柿売り。

再度、婆様に会いにいきました。

「お春さんは若いヨォ」

「…ん?今何と?言った」チョロすぎる

「いやぁ、若いんじゃよ」

「幾つに見える?」

「九つか十」

「いくらなんでも…」

「いや、九に十を足すを19じゃろう。じゃから19か20か21に見える」

「ほぉ(゚∀゚)たくさん買ってやるじゃよ」有頂天になって婆様はへそくりを出して、柿を全部買いました。流石にあの量、家は柿で膨れ上がりました。

暗算爺

「なんじゃこりゃ😱」

パンパンに膨れ上がった家を見て、流石の爺様も驚愕。なんとか玄関を開けると、柿が溢れ出て、川に流れていきました。

「婆様、どうしたことじゃああああああああ」

「爺様、きいてくりょ。嬉しゅうて、嬉しゅうて」

婆様は爺様に経緯を話しました。

「…」爺様は無言で聞いていました。そして、口を開きました。

「婆様、よく考えてみろ。柿売りが19か20か21って言ったのはな。19に20を足すと、39それに21を足してみろ。

60になるじゃないか」ここで即座に柿売りのトリックを理解した切れ物爺様すごい。

「本当じゃ…60になってしもうた」

婆様は泣き崩れました。時とは残酷です。

感想

良く言えば“気前の良い”、悪く言えば“カモ“な婆様と一瞬で全てを理解して婆様に説いた賢い爺様が印象に残る回。

若いと言われて調子に乗るのは良いですが、“限度”と言うものを教えてくれるお話です。

のう?

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