
今回は「虚飾で彩られたカラス」について綴っていきます。
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借り物の美しさ
全知全能の神様「ゼウス」が最も美しい鳥を王様にするという御触れを出しました。
集まってきたのは美しい羽を持つ鳥たち。
それを横目で見ているのはカラス。
「けっ、なんだい、なんだい、あいつら…」
カラスは池に水を投げました。水面に映る自分の姿は美しくはありませんでした。
「…クソ」
カラスは涙を流しました、その時、ふと足元を見ると綺麗な羽が落ちていました。
「そうだ!」
カラスはある事を思いつきます。
「この羽を貼り付ければいいんだ!」
カラスは森中から羽を掻き集め、色とりどりの色で着飾りました。
煌びやかな羽、目も眩むような輝かしさ。ゼウスも舌を巻いて、このカラスを王にしようとしました。
すると、他の鳥が猛抗議💢
「あれは、俺の羽だ」「私の羽を勝手に取った」と、囃し立て、カラスから羽を毟り取り残ったのは元々の黒黒とした羽が露わになりました。
恥ずかしくなったカラスは泣いて帰りました。
教訓
付け焼き刃の羽で着飾ったカラスの末路!
「上部だけの美しさはすぐにバレる」という事でしょう😅
だけど、カラス自身が自分の持っている黒い羽を武器にして磨き上げれば、また違う道が開けた事もあったでしょう。
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