【イソップ寓話】_実質タダ_「ヘルメスと彫刻家」

イソップ寓話「ヘルメスと彫刻家」のご紹介‼︎

あらすじ

商売の神様であった「ヘルメス」が自分の人気を高めようと、人間の姿に化けて彫刻家のアトリエにやって来ました。

そこには様々な神様が彫られ、どれも見事な出来栄えでした。ヘルメスは神の中の神である「ゼウス」の像を持って聞きました。

「ちょっとお聞きしたい」

「はい」

「このゼウス像は幾らかね」

「はい、1ドラクマ(数千円)にございます」

(なんと、たったの1ドラクマか…)

「では、ヘラの像はどうだ」

「そちらの方が人気ですよ。値段も少し張ります」

それを聞いてヘルメスは笑った。成程、おじさんより女か、と。 そして、商売の神様である自分はさぞ、高く売られているのだろうと思った。

「ヘルメスの像はあるか」

「はい、ございます」

「幾らだ?」

「はい、ゼウスとヘラの像をセットで買うともれなく付いてきます

ヘルメスは絶句した。

教訓

「尊敬されてもしないものが自惚れるな‼︎」

然しながら、商売の神様をこの扱いとは、中々攻めた彫刻家であるとも言えます😅

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