【イソップ寓話】_得体の知れない人間_「人間とサテュロス」

イソップ寓話「人間とサテュロス」のご紹介!

人は人

人間とサテュロス(妖精)はひょんなことから仲良くなりました。

ある日、寒い夜に人間が両手を口で「フーフー」しています。

「何をしているの?」とサテュロスが聞くと、

「手を暖めるために息を吹いているんだ」と答えました。その後、スープが運ばれてきました。男はまた「フーフー」しました。

「なんでもっと温めるのだい」とサテュロスが言うと、「いや、これは冷ます為に息を吹いているのだよ」と答えるとサテュロスは絶句しました。

「同じ口から熱さと冷たさを出すなんて、人間はなんて得体の知れない生き物なんだ…。私は人間と友達になれないよ」

そう言って消えてしまいました。

感想

「得体の知れない者とは付き合えない」

人間にとって当たり前の行動でも、妖精や動物からすれば「不可解」に見えることも多いのでしょう。

「人間は万物の尺度である」と古代の哲学者は言ったけど、もっと言えば「生物は万物の尺度である」と言っても良いでしょう🥺

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