【キングダム】飛躍した国 戦国七雄「燕」【歴史考察】

戦国史上、最も困窮を極め、そこから飛躍した国

それは燕国では、ないかと思う。

現在のキングダムでは、パッとしない将軍が多いが(今だに謎が多いですが…。)、実は凄い国なのです

ピンクが燕

成り立ち

燕は周公旦や呂尚と並ぶ建国の功臣、召公奭が封じられたことによって始まったとされます。

国土が北方に接しており、遊牧民と戦い続けることを余儀なくされます。

だが、それ以上の強敵が、隣国

」でした。

  • 先ず隗より始めよ

斉は桓公、管仲の時代に国力を高め、戦国時代に入ると、燕の領土は奪い取られ斉は東帝と呼ばれるまでに巨大になります。

「このままでは燕は滅ぶ…」

燕の昭王は何とか国を復興させようと人材を取り入れようとします。

そこへ、郭隗が進言します。

「まず、この私、郭隗を重用してくだされ。私程度の男を優遇してくれるのであればと、自ずと有能な人材が集まりましょうぞ。」

これが、「先ず隗より始めよ」である。

大事を成すにはまず手近な所から。

噂を聞いて名の有る面々が集まった。

代表的なのが、蘇秦の弟である蘇代、思想家鄒衍、劇辛

そして

楽毅」であった。

燕を救った、軍神「楽毅」

  • 諸葛孔明も目標にした男。

燕の英雄、それは何と云っても「楽毅」であろう。

楽毅は共通の敵を持つ秦・魏・趙・韓をまとめあげ、合従軍を率い、大国斉を攻める。(楚は実質参加していなかったらしい。)

斉軍を済西で撃ち破り、合従軍が解散した後に楽毅は燕軍のみで、斉七十城余りを落としたとされる。

東帝、「斉」を完膚なきまでに叩きのめしたのである。

  • 楽毅の失脚と田単

統率のとれた指揮、その籌算は神の如し。

斉を心の底から震え上がらせた“楽毅”は余りにも強すぎた

(斉が弱体化してしまったことで、秦に対抗出来る勢力がいなくなったとも…)。

斉は謀を用い、楽毅を失脚させる。

(この時代本当に讒言多い笑)

楽毅無き燕軍は統率に欠け、斉の名将田単は奇策を用い燕軍を撃ち破り、奪われた城を悉く奪還した。

キングダムにおける楽毅は

六将、三大天に一人でパワーバランスを保っていたとされ、設定最強といっても過言ではない。

劇辛とオルド

そんな、戦国時代屈指の名将、楽毅の戦術を学んだのが「劇辛」でした。

彼は決して弱くはないものの、“肩書き通り”の活躍は果たせなかった。

然し李牧の策を見破っている点は見事であり、知略の面に関してはキングダムでも、五本指に入るレベルだと思う。

劇辛亡き燕の大将軍として合従軍を率いたのが「オルド」であった。

このオルド大将軍、弱くはないのだろうが、いかんせん、活躍が無い。

壮士と最後

以下ネタバレあり

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秦国の勢いは留まる所を知らず、韓、趙、魏、楚を滅ぼした後

燕は秦の圧力を受ける事になる。この状況を何とか覆そうと燕王は荊軻という刺客を送り出す。

荊軻は使者を装い、嬴政(始皇帝)を暗殺しようとするも、後の一歩の所で失敗し、死んでしまいます。

政は激怒! 王賁を大将に大軍を送り、燕は滅びます。

オルド将軍はこの窮地にどう立ち向かうのか?!

今後の展開に期待です。

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