
グリム童話「いばら姫」のご紹介!
(眠れる森の美女という名称の方が有名)
あらすじ
むかしむかし、ある王国のお話。王様と王妃は仲睦まじいながらも、子供に恵まれませんでした。
そこにやってきたのは「カエル」ギョエッ
「貴方(王妃)は一年以内に子供を産むでしょう」と予言します。その予言通り、本当に子供が産まれました!
大喜びの国王と王妃!国中に住む魔法使いを招待。
(あれ…一枚足りない)国に住んでいる魔法使いは13人でしたが、用意できたの12皿。ひとつ足りなかったのです。(ま、いっか)一人だけ招待状を出さずに、残りの12人を招待しました。(この時13皿あれば…)
「徳」「美」「富」など様々な魔法をプレゼントしました。これには王様もニッコリ。さて、11人目の時に突如として招待されていなかった魔法使いがやってきました。
「なんで呼ばなかったああああ👊」怒り狂った13人目の魔法使いは今までの贈り物を帳消しにする様なとんでもない魔法をかけたのです。それが、
「15歳になると紡ぎ車の錘が喉に刺さって死ぬ」
(紡ぎ車の紡錘とは糸を巻き取るとんがってるやつ)この魔法使いだけ魔法強すぎない
ハッーハッハッと高笑いして逃げていく魔法使い。歓喜の宴から一転、娘は暗澹たる未来を約束されたのです。いくら美しくても、富があっても確定で痛々しい死に方は嫌だ😭
最後に魔法をかけるはずだった12人目の魔法使いが言いました。
「大丈夫です。国王様、王女様は死ぬのではなく百年眠るだけです」なにをロマンチックな事を言っているんだ言いたくもなりますが、これは本当の事でした。
さて、国王は兎角「命取りの元になる紡ぎ車」を国中から焼き、部屋には厳重な警備を敷きます。
そして、愈々15歳。
王女は美しくも、世界を知らない娘に育っていました。
「外に出てみたい」という願いは叶いませんでしたが、城の中は探索しても良い事に。
娘がつい足を踏み入れてしまったのが、現在は使っていない塔の最上階。ここには警備も何もない。其処にいたのは一人の老婆。何かを編んでいました。
「お婆さん、何をしているの?」
「これは紡ぎ車だよ」
「初めてみるわ」
「もっと近くて見ても良いよ」
初めて見る物に興味津々。老婆に近づいたその時!喉に激痛が走りました。魔法はかかったのです。
この魔法は強烈で城の中にいる全員を眠らせてしまうのでした。
______
それから長い年月が過ぎ、近くの国の王子が茨に覆われたこの国を訪れました。
王子は城の近くの老人に「あの城には何があるのか」と尋ね、老人は「昔の言い伝えによると、美しい王女様が眠っているとか」と答えました。
…成程。王子は危険を顧みず進むと、茨は道を開けて、ついに王女を見つけました。
「なんと、美しい」王子がキスをすると、王女はゆっくりと目を覚まし、城の人々の起きました。
めでたしめでたし。
感想
ディズニーでも有名な「眠れる森の美女」として知られ、「王子のキスにより目が覚める」王道のラブロマンス童話です。
最後はハッピーエンドで、死人や怪我人も出ていません。
最初から皿を13皿用意しておけば、100年眠る事もなかったのですが、まぁ王子様に会えたので結果オーライでしょう!
因みに「ペロー版」では100年後に自力で目が覚めています🤣
(ペロー版では王子の母親が人食い鬼で最後は自殺するという何とも物騒な話になっている)