
グリム童話「三人のしあわせ者」のご紹介!
あらすじ
父親が三人の息子を呼んで、長男に「雄鶏」、次男に「草刈り鎌」、三男に「猫」を授けて、「俺がお前たちに残せる遺産だ。これで金儲けするように」と言って、亡くなりました。もっとマシなもんよこせ笑
モノは考えようです。
長男は雄鶏がおらず、時間の分け方が分からない人達がいる島に行って、「こいつは夜に三回鳴くから、いつ日が昇るか分かる。昼前に鳴けば天気が変わるだろう」と吹聴して、島民達は大喜び。長男はロバ一頭に乗せれるだけの金貨を貰って帰りました。
次男は「鎌を知らない島」を見つけました。そこでは麦を取るとき、大砲で撃ち落としていました(大砲があるくらいなら草刈り鎌くらいありそう)。次男は草刈り鎌で麦を楽に取れる様子をアピールすると島の人達は大喜びして、馬に積めるだけの金貨をプレゼントしました。こうして、次男は帰ってきました。
三男も二人の兄にあやかろうと、猫を連れて旅に出て、何とか「猫がいない島」を見つけることが出来ました。そこではネズミが街を跋扈していて、蔵を荒らすわ、壁に穴を開けるわ、でとても困っていました。
そこに猫を投入すると、すぐにネズミの死体の山が出来上がりました。国王様はこれを見て、大喜び。
「この生き物を譲ってくれるなら大金を出す」
三男は快諾しました。こうして、三兄弟は皆大金持ちになりました。ヤッタネ。
さて、ここから「猫のいない島」の後日談。
ネズミたちはいなくなったものの、毎晩猫は「ニャー」と鳴き止まず、猫の鳴き声を知らない国王と宮廷の人たちは毎晩鳴き声に怯えていました。
「もう、我慢ならない!」
猫を追い出そうと使者を呼びましたが、「ニャー、ニャー」と鳴き続けるばかり。
これが「嫌、嫌」と聞こえるのだからしょうがない。よろしい、戦争だ。
国王は兵に命じて、猫のいる部屋に大砲を撃ちました。ひたすらに撃ち続けて、宮殿は火の海に。やがて城は崩れ落ちてしまいました。
猫はとっくに窓から逃げていたのです。
感想
「需要があればどんな物でも売れる」
三人の息子達が機転を利かせて大金持ちになる話☺️
だけど、猫のいない島は不幸に見舞われます…w正直最後の下りは蛇足だと思う