
グリム童話「みそさざいと熊」のご紹介‼︎
あらすじ
熊と狼が森の中を歩いていると、美しい歌声が聞こえてきました。
🐺「ああ、いい声だ!あれは鳥の王様ミソサザイの声だな!」
🐻「王様ねえ、是非とも見てみたいもんだ」
狼は止めようとしましたが、熊は聞かずにミソサザイの城、という名の“巣”を覗きました。
「思っていたより______小さいな🤣」
巣には王様もお妃様も留守で、子供達しかいなかったので散々に罵ってやりました。
(ぐぬぬ…)これを聞いて、子供達は帰ってきた父ちゃんにちくりました。これに憤慨したミソサザイの王様はすぐに熊と戦う覚悟を決めました。
これを聞いて、熊も挙兵‼︎
熊は鹿、牛、馬などの錚々たる面子を揃え、参謀には狐を任命しました。
対するミソサザイは蜂やアブなどの「空の精鋭」達を招集したのです‼︎
天下分け目の大戦が今始まる…
決戦の前日、参謀であった狐が動物達に「突撃の合図」を指示していました。
「私が尻尾を立てたら突撃、下げたら撤退の合図だ!」
(成程…)
これを陰でこっそり聞いていたアブは直ぐにミソサザイの王様に報告。
「では、狐の尻尾を重点的に攻撃して撤退の合図を出させるのだ!」
「ハハァーッ!」
さて、決戦当日、数、質共に勝る熊の軍勢はミソサザイの陣営に揚々と突撃しました。狐は尻尾を尻尾をピンと立てて、前線で指示を取ります。
(今だ!)
ここで、アブが飛び出して、狐の尻尾をぷすり、ぷすり、ぷすり、またぷすり。
痛みに応えた狐は尻尾を下ろしてしまいました。
「撤退の合図だ!」
動物達は背を向けて退きました。
その背中を「空の精鋭達」が狩っていき、戦場は死骸で溢れました。
こうして惨敗を喫した熊はミソサザイの所に赴き、低身平頭して只管自分の非を詫びるのでした。
感想
いや、熊軍負けるんかい((((;゚Д゚)))))))
たとえ数質共に勝っていても「指揮系統」が乱れるとそれだけで敗北につながる…。何ともリアルなお話です😅