
グリム童話「犬と雀」のご紹介!
あらすじ
主人から餌をもらえず草臥れた牧羊犬がしょんぼりと出ていくことに。
道中に雀がやってきて、「大丈夫かい」と、声をかけます。「ハラヘッタ」と言うと雀は「一緒に食べに行こう」と犬を誘って街に行きました。
雀は肉屋から肉を落として、犬にあげました。犬は満足して寝てしまいました。
「ア、、、ア、、、アリガト ネル」
雀は枝に止まって休憩していると、犬に向かって馬車が走ってきた。
「おいっ、馬方 止まれ さもないとお前に不幸を与えるぞ」と、雀が叫ぶと馬方は鼻を鳴らして「お前なんぞに何ができる。フンっ、汚い犬だ 踏んでやる」と馬鹿にして、犬を轢き殺しました。
(なんてことを)
「絶対に許さない…」復讐に燃える雀。
先ず、手始めに馬の目をくり抜いてやりました。
馬方が「俺の馬になにしやがる」と、棍棒を持って雀を打ちのめそうとしたが、雀はひょいと身を交わし、棍棒が馬にクリーンヒット。
馬は頭がペシャンコになって死んでしまいました。
「ああ、俺はなんて事を!」と、嘆き悲しむ馬方に対して、雀は言いました、
「こんな物で不幸が終わったと思うなよ」
そう言って飛び立つと、馬方の家に行きました。ここで仲間を呼んで家にある小麦を全て食べ散らかしました。
(まだだ…)まだまだこんなものではありません。雀の最終的な目的は「馬方を殺す」事でした。
「馬方、お前を殺す」と、叫ぶと馬方は恐れをなして斧をぶん投げました。雀は挑発するように辺りをブンブンと飛び回りました。
しかし、とうとう捕まって丸呑みにされてしまった雀。
その時、口からズボッと出てきて、
「お前を殺してやる」と叫びました。現場が壮絶すぎる…😅
馬方は口の中にいる雀を殺してくれとおかみさんに頼みました。
が、おかみさんは打ち損じて斧で馬方の頭を打ってしまいました。
「不幸、不幸」と言って雀は飛び去って行きました。
感想
「ここまでする?!」
「相棒(?)であった犬が殺されたので、復讐として馬方の馬を殺して、最終的に馬方を殺した」_____なんとも恐ろしい復讐譚です。
「敵討ち」と言えば聞こえはいいですが、正直雀と犬にそんなに深い繋がりがあるようには思えませんし、今後おかみさんがまた復讐をするかも知れないという負の連鎖も考えられるでしょう💦
タイトルからは想像もつかない凄絶なお話です…😓