
グリム童話「貧乏な粉屋の若者と小猫」のご紹介!
あらすじ
ある粉屋で三人の見習いが働いていました。親方はもう年なので、「一番良い馬を持ってきたら水車小屋を譲る」と言いました。三人は馬を探しに旅に出かけました。
見習いの一人ハンスは二人に「うすのろ」と常にばかにされ、途中で置いて行かれてしまいました。
ハンスはいく当てもなく森を歩いていると、一匹のぶち猫と出会いました。
「私の召使いを七年やってくれれば、立派な馬をあげよう!」と、ぶち猫が提案しました。ハンスは面白半分で猫で首肯き、ぶち猫はハンスをお城に連れて行きました。
ここの召使いは皆、子猫でした(かわいい)。ハンスは子猫達と歌って踊りながら、薪割りや草刈り、家作りなどをやることに。
こうして、七年という月日はあっという間に過ぎました。ぶち猫はハンスに立派な馬を見せ、「よく働いてくれましたハンス、召使いは今日で終わりです。家に帰りなさい。三日後に馬を連れて行く」と言いました。
ハンスは家に帰ると、二人の見習いがいました。見てくれの悪い二匹の馬と一緒に。
「おっ、うすのろハンスが帰ってきた、馬は見つからなかったのか?!」と、また馬鹿にしてきました。
「三日後に立派な馬が届くよ」
「どこで見つけた馬だ?」
「ぶち猫が住んでいるお城から」
「🤣」二人は笑い転げました😂
ハンスはムッとしましたが、黙って三日間待ちました。すると、立派な馬車がやってきました。
「ハンスよ、いるか?」
(この声はぶち猫?!)
「はい、ぶち猫さん」と、ハンスが家を出ると、腰を抜かしました。
ぶち猫は王女様だったのです!
親方と二人の見習いは驚きのあまり、空いた口が塞がらない!
王女は立派な馬を親方に譲り、ハンスを馬に乗せて、城に帰って行きました。
七年間一緒にいた子猫達は皆、魔法にかけられていた家臣だったのです。こうしてハンスは王女様と結婚して幸せの暮らしました。
感想
「間抜けな人間が幸福を掴めないとは限らない」
逆玉の輿に乗ったハンス🙏!
だけど、七年間もぶち猫の下で働いていたのは立派です。
王女様が何故ぶち猫に化けていたのかは不明ですが、結婚相手に「猫の下でも働いてくれる、謙虚な働き者」を求めていたのでしょう🤔