今昔物語集23巻二十四話、宇治拾遺物語十三-六
「大井光遠の怪力妹」のご紹介!

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美人で力持ち
昔、甲斐国(山梨県)に大井光遠という力士がいました。
背は低く、がっしりした体型で力が強く、スピードもある、大変人気な力士でした。
この光遠に美人な妹がいました。齢は27.8ほど。離れに住んでいました。ある日、家に強盗が押し入り、妹を人質にして立て篭もりました。
「光遠様!妹君が!」
光遠の従者が慌てて急を告げました。だけど、光遠は茶を呑んでゆったりとしていました。
「光遠様、呑んでる場合ですかァ!」
「なに、妹なら心配はいらない。お前が見に行けばわかる」そう言われた従者は大急ぎで現場に急行。
戸の隙間から覗いて見ることに。妹は突きつけられている刀を片手で掴んでいます。
もう片方の手は顔を隠して、しおらしく泣いている様でしたが、ふと妹が矢を握るとバリバリと砕けてしまいます。
(え…)
それを見た従者も強盗もビックリ。
(こりゃいかん)
強盗は自分の骨がコナゴナに砕ける前に一目散に逃げ出しました。
…
従者は全てを察しました。光遠にこの事を話すと、大笑いで言いました。
「もし妹が男だったら、天下に名が轟いていたであろうな🤣」
感想
美人で強くて、寡黙。理想的な女性といえるでしょう。だけど、独身なのは強すぎるからじゃ
その後、強盗は泣きながら光遠に許しを乞い、光遠も「よく生きてたな🤣」と言って逃しています。
昔の人間は凄いものです🤔
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