【今昔物語集】_戦わずして勝つ_「帝釈与修羅合戦語」

今昔物語集1巻30話

「帝釈与修羅合戦語」のご紹介!

アリの命と仏の命

今は昔、帝釈天と帝釈天の妻の父である羅睺阿修羅王が「娘を取り返すため」に戦争をしていました。壮大な親子喧嘩です😅

戦いは帝釈天が優位でしたが、ある時に帝釈天は手痛い敗北を受けて、逃げ、阿修羅王は追いかけてきました。

帝釈天が逃げていると、道に蟻が行列を為しているではありませんか!
帝釈天は悩み、ピタッと足を止めました。

(今、私がこの道を征けば 蟻達を踏み潰して、殺してしまう( ; ; ) そんな事はできぬ!)

帝釈天は殺されても良い覚悟で阿修羅王を待ちました。

(様子が変だぞ…)逆に面食らったのは阿修羅王!急に立ち止まった帝釈天を不審に思い、「罠」があるのでは、と、帰っていきました!

こうして、帝釈天は戦に勝つことが出来ました。

感想

蟻を踏まないことによって、却って助かった帝釈天のお話😅

中々酔狂な話ですが、帝釈天が蟻を踏み潰して逃げたとなれば阿修羅王はもっと怒り、助かる事は出来なかったでしょうね🤔

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