仏教の説話「盲亀浮木」のご紹介!
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人間に生まれる確率
お釈迦さまは弟子の「阿難」に尋ねました。
「其方は人間に生まれたことをどう思っている」
「大変喜んでおります」
「どのくらいだ?」阿難は程度を答える事が出来ません。すると、お釈迦さまはあるたとえ話をしました。
「百年に一度顔を出す盲目の亀がいた。大海原には穴の開いた丸太が一本浮いている。この丸太は風に吹かれるまま、南へ北へ、漂っている。して、阿難よ。この亀がこの丸太に頭を入れる事があると思うか?」
「お釈迦さま、到底考えられません」
「絶対にないと言い切れるか?」
「…いえ、何億年、何兆年の間には、頭を入れる事があるかもしれません。…しかし、其れですら殆ど“無い”と言えるでしょう」
「阿難よ、人間に生まれるということはその亀が丸太の穴に頭を入れることよりも難しいことなのだよ。有り難い事だと思わんかね」
有り難い
”有る事が難しい“から”有り難い“
人間はつい、自分の”持っていない物“ばかりに目が行きがちですが、自分に目や、手が付いている事、其れ自体が有り難い事なのです。
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