【故事成語】塞翁が馬【幸も不幸も廻る】

今回は故事成語「塞翁が馬」の紹介です!

出典

中国前漢の武帝の時代に書かれた思想書

「淮南子」に出てくる古事。

幸か不幸か それは誰にも分からない。

むかーしむかし、中国のお話。

北方の国境付近に住む、馬の調教が得意な爺さんがいました。

或る日、馬が全部逃げ出してしまう。

それを見た人たちが爺さんにこう云いました。

「災難でしたな」

爺さんは笑ってこう返しました。

「まぁ、こんなこともありますわい。

もしかしたらこれが福を呼ぶ事になるかもしれんよ。」

其れから暫くして馬達がお爺さんのもとに帰ってきました。

それを見ていた人達は「良かった 良かった」と爺さんを労います。

爺さんは訝しげに言いました。

「うーん🤔これが本当に良い事とは限らんよ」

周りの人々は首を傾げます。

後日爺さんの息子が落馬して骨折をしてしまいます。

_成程、そういう事かと、爺さんに対して同情をします。

見舞いをしてきてくれた人達に爺さんは言いました。

「何も不幸なことばかりとは限らんよ。良いこともあるもんだよ」

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その後北の異民族が侵攻をしてきた為に戦争が起こり“健康”で若い者達は戦地に駆り出され、多くの者が命を落としました。

息子は足が不自由だった為に徴兵を免れて命拾いしたのです。バンザーイバンザーイ!

この爺さんの話を聞いた人が言いました。

「幸福か不幸か、其れは予測できない物だな」

爺さんはこう答えた事でしょう。

「フォッフォッフォッ だから人生は面白いのじゃよ

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