
宇治拾遺物語 73話「範久阿闍梨、西方を後にせぬ事」のご紹介!
西に背を向けず…
昔、範久阿闍梨という僧侶がいました。
比叡山の楞厳院に住んでおり、ただ只管浄土を願っていました。
そのため、西の方向には決して背を向けることはしませんでした。
唾を吐く時も、小便をする時も、常に西に攻め向けず、夕陽を浴びることもなく、比叡山を登る時は思いっきり体をのけぞらせて登りました。
徹底しています。
そして、常々「植木が倒れる時は傾いていた方に倒れる。私も常に西方を心懸けていれば、志は果たされるだろう」と言っていました。
感想
言行一致の名僧‼️
ただ、この「西方浄土」に対して豊臣秀次は「十方仏土の中とある時は、方角は入らざるものなり」と言ったとされます。
心持ち次第と言えるでしょう😇
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