
宇治拾遺物語一巻十三話「田舎の児、桜の散るを見て泣く事」のご紹介‼︎
散るぬるよりも
今は昔。比叡山延暦寺に田舎から小僧っ子がやって来て、修行をしておりました。
ある日、小僧っ子は桜の散る様を見てさめざめと泣いていました。これを見た僧は「これこれ、泣くでない。良いか、桜は散るからこそ美しく、散るからこそ、また芽吹くことができるのじゃ。何も惜しむ事やない」と言って慰めてやりました。
すると、小僧っ子はかぶりを振って言いました。
「桜が散るのは何とも思っていませんよ‼︎ただ、父さんが作っている麦の穂が散るのを想像してしまったのです( ; ; )」
これを聞いた僧はがっかりしたそうです。僧だけに。
感想
「とんだ見当違い😅」
それにしても、小僧っ子が桜の散りゆく無常に感傷しているのではなく、ごく短な「父親の麦の穂」の事を思っていたとは(⌒-⌒; )
__________だけど、父親思いよね☺️