【故事成語】結構リアルなお話!「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」

今回は故事成語「李下に冠を正さず」のご紹介!(かなりリアルなお話)

出典

古楽府・君子行

列女伝・斉威虞姫

勘違いされない様に

戦国時代、斉の王様が佞臣に促されて、悪政をしていた時の話です。

王様の妃である、虞姫という女性が佞臣を遠ざける様に戒めました。(中々の賢妻と言える)

王様は迷います。勿論妃はかわいい。だが、佞臣も甘言を言ってくれる。「どっちを信じたらいいのか」…斉王は佞臣の言葉を信じ、妃を遠ざけました。

見兼ねた妃は言いました。

「私は、”瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず“という心得を忘れていました。私のことはどうぞお好きなように。ですが、あの佞臣を近づけてはなりません」

瓜畑で靴を直していたら、瓜を盗んでいる様に、スモモの下で冠を直していたら、スモモの実を捥いでいるように見えます。

(虞姫の言うとおりだ。私はなんという勘違いを…)

目が覚めた王様は佞臣を処刑しました。こうして、斉の国は平穏になりました。

教訓

「状況によっては良い事をしても、勘違いされる事もある」

”善事と悪事“をしっかり見極めることが出来た斉王は名君と言えるでしょう。

この故事成語は現代でも通じるお話で、冤罪事件とかもこのパターンが多そう💦

最新情報をチェックしよう!