【故事成語】美人の真似をしても…(^◇^;)「西施の顰みに倣う」【荘子】

自由奔放な荘子(天運)の寓話の一つ「西施の顰みに倣う」のご紹介!

絶世の美女の顰み面

古代中国に「西施」という人物がいました。西施は越王勾践が惚れ込み、王昭君・貂蝉・楊貴妃と並ぶ「中国四大美人」の一人に選ばれるほどの美女。

西施が病で故郷に帰ったときのことです。胸を押さえて、眉を顰めて歩いていました。

流石は絶世の美女。顔を顰めても、なんとも言えぬ風情があり、「寧ろ、こっちの顔の方が好み😍」と言わんばかりに村人たちはうっとりしていました。

顰みに倣う

…それを見ていた女が一人。村一番の醜女でした。

「あれは美しく見える表情なのね!私も西施様の真似をすればモテモテよ!」

飛んだ勘違いです。

それから醜女は眉を顰めて歩き回りました。

「…恐ろしい((((;゚Д゚)))))))」

村人たちは怖気付き、扉を閉めて、妻子を連れて逃げ出す者もいました。

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これが、「無闇に人の真似をする愚かな事」

西施の顰みに倣う」の成り立ちです。

(物事を真似する際に謙遜する言い方という意味もあります)

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