【日本昔話】種族を超えた友情「縁持ち狸」【山口県】

日本昔話「縁持ち狸」のご紹介!

あらすじ

昔、山口県の岩国に村人たちから好かれる人の良い庄屋がいました。この庄屋は村人だけでなく、裏山に住む古狸と仲良しでした。

庄屋には“愛”という一人娘がいて、働き者の権助と結婚する予定でした。

そんなある日、岩国の家老がやってきて、たまたま見かけた“愛”に一目惚れ。勿論庄屋は断るも、聞き耳も持たず。自身の権力を駆使して、「嫁に出さねば、家を取り潰す」と脅す始末。

困り果てた庄屋は“手土産を持って“古狸に相談。すると、古狸はポンと腹を叩き、「手土産などいらぬ。俺に任せろ」と引き受けてくれました。

古狸は庄屋の女将さんに変化して、家老の屋敷に乗り込みました。

そして、縁組の話になると、狸は変化を解きました。

「愛を産んだ、私は狸なのです」

それを見てど肝を抜かれた家老は、もう二度と家には近付きませんでした。

感想

「古狸と庄屋」の種族を超えた友情話。

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