
因幡の白兎のご紹介!
オオクニヌシと因幡の白兎
むかしむかし、神話の時代のお話。
ヤガミヒメという娘に会うために因幡国に向かっていた八十神(オオクニヌシの兄弟)は大穴牟遲神(オオアナムジ、後のオオクニヌシ)をパシリこき使っていた。
(以下、オオクニヌシ)
八十神は因幡に向かう道中で一匹の皮を剥がれた白兎(現在は赤兎)を見つけた。
「助けてください…」ウサギが助けを乞うても、オオクニヌシの兄弟達は「海水を浴びて、山頂で風と日光に当たれば大丈夫だ」と嘘を言った(実際は善意だったかもしれないが)
が、其れは逆効果。
白兎は余計痛さに踠き苦しむ。
「どうした、なぜ泣いているのだい?」優しい声だった。
最後にやってきた救世主「オオクニヌシ」
白兎はワケを話す。
「隠岐の島からここまで渡ろうとしてサメ(或いはワニザメ)を騙したんです。『君たちの一族と私たちの一族、どちらが多いか数えたい。一列に並んでくれ』と、そしてサメを踏んで渡りました。最後につい調子に乗って『騙されたな、あかんべえ』と…これがサメの怒りを買い私は身包みを剥がされました」
(正直ウサギの自業自得と言えなくもない💦逆によくそれで済んだな🤣)
「そして、泣いていたところを先程通られた神様に嘘を吐かれて、海水で洗った所より一層痛くて、苦しんでいるのです」
「それは災難だったな。良し、私の言う通りにするんだ『真水で身を洗い、蒲の穂を敷いて寝っ転がるのだ』」
「はい」
兎は言われた通りにすると、見事ふさふさな白い毛が生えてきて元通り!

白兎はお礼と言ってある予言をします。
「貴方が八上比売と結婚するでしょう」
これが見事に的中して、オオクニヌシは八上比売と結婚。こうして、この白兎は“兎神”として祀られました。めでたしめでたし。