
ホラーなお話!日本霊異記下巻第一話、「法華経を唱える髑髏」のご紹介。
髑髏のお経☠️
昔、称徳天皇の時代。紀伊の国(和歌山)で教えを説いていた、徳の高い僧「永興禅師」の元に一人の僧がやってきました。いつも「法華経」を唱える信心深い僧でした。二人は互いを認め合い、修行に励んでいました。
「禅師よ、此処に来てもう一年も経つ。名残惜しいが、去らせて貰う。世話になったな。
「して、どこにいくのじゃ」
「伊勢国まで行って、法華経の教えを説くつもりだ」
「分かった」
こうして、禅師は僧を見送りました。
(達者でな)
これが今生の別れになるとはよもや思わなかった事でしょう。
二年後、熊野村の村人が山の中で法華経の声を聞いた。ヒエッ〜((((;゚Д゚)))))))
村人からその事を聞いた、禅師は“もしや“と思い、山に入りました。
「__________何と」
嘗て共に修行に励んだ友を前にして禅師は泣き崩れました。
感想
グリム童話の「歌う(此方はお経だが)髑髏」と似ているお話。
だけど、「ホラー」というよりかは、死んでも尚法華経を唱え続ける姿は、「貴い」としか言いようがない。
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