
今回は「秦の六将」と「趙三大天」どっちが総合的に強いのか?という考察をしていきます。(三大天は廉頗の時代の物とする)
秦の六将
秦の六将を簡単にご紹介。
- 白起
六将筆頭。六将の中で「最もやりづらい、化け物」と評される正真正銘の傑物。
長平の戦いで趙を打ち破り、趙兵40万人を生き埋めにした。野戦、攻城戦、篭城戦全てに長け、知略型の極みとも云うべき男。
- 王騎
六将最後の一人。「王騎」大将軍
完璧に近い万能型で全てに於いて隙が無い
馬陽の戦いも横槍が入らなければ龐ケンを倒せていた可能性も高い。
今の所の描写、設定では矢張り白起と王騎が他の六将の中でも頭ひとつ抜けてると思う。
「ココココココ」
- 王齕
六将一の怪力を持つ男
作中では「汗明に敗北」したとなっている。(真意は不明)
ただ、項燕の策に掛かって隙を突かれた可能性もある。(推測の域に過ぎないが)
- 司馬錯
最も描写が少ない男。司馬錯(シバサク)。
どう云う将軍なのか全く分からないが、史実では「白起等の他の六将より一世代前の人物で、楚、魏、趙との戦いで功績を挙げた」
- 胡傷
六将の“頭脳” 「胡傷」
唯一知力のみで六将に昇り詰めた正に知略型の極みのような男。だが、史実では趙奢に敗北している。(正直白起の方が知力が上だと思う…
- 摎
六将の紅一点「摎」 史実では(キュウ)と読むらしい。
六将の中でも最も攻撃型の将軍でその攻めは“苛烈”の字に尽きる。
夜襲を仕掛けた龐ケンに敗れ死んでしまう。(一騎打ちよりも指揮や戦術の方が得意な将軍だったと思う)
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(正直六将は強さに差がある)
趙三大天
お次は趙三大天
- 廉頗
三大天の中で最も描写も多く、史実に於いても文句無しの“名将”「廉頗大将軍」
武、知共に最高クラスの将軍。
白起、王騎でも廉頗を倒すことは出来ず、李牧をして「正面から戦って勝てる将は中華にいない」
王翦、桓騎という“六将級”二人を相手取れるその実績は凄まじい。
- 藺相如
「完璧」の語源になった藺相如。ビジュアルもキングダム屈指のイケメン。
廉頗とは刎頚の交わりを結ぶ。
キングダムでは「知」と「勇」に長けた将軍として名を馳せる(唯一武力だけは無かった)
その“知略”は廉頗や趙奢すらも上回るのであろう。
- 趙奢
三大天の中では最も描写が少ない人物。
史実では「閼与の地で胡傷を撃ち破り、廉頗、藺相如と同じ位に付く」
六将一の知将である胡傷に勝利するという事は、“知略”で上回ったという事である。
閼与の救出は廉頗でも「無理」と云っていた事を成功させているのだから凄い。
藺相如は“武”を持たないと考えると趙奢自身も其れなりに武勇があると推測。(また、元文官という経歴上、政治力もありそう)
何方が上か
結論から言わせてもらうと。私観ではあるが、
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趙三大天の方が僅かに上。
根拠としては
- 六将は六人なのに対し、三大天は三人で均衡が取れていた
- 白起、王騎の両軍でも廉頗を倒すに至ってはいない
- 胡傷は趙奢に敗れている(史実)
等。
だが六将と三大天は各々他の国とも戦っている為、一概に何方が上とは言い切れないだろう。