
落語の演目の一つ、「短命」のご紹介‼︎
ありゃ心配はいらん
「美人薄命」なんて言葉もあるもんですから、美人だからと言って得ばかりではありません。
伊勢屋の婿養子に入った旦那が次々と倒れて三人目。これを聞いた八五郎は気になって物知りの隠居のとこに聞きにいきました。
「ちょっと、御隠居」
「はいさい」
「どうして伊勢屋の旦那は倒れてしまうんです。夫婦は仲も良かったし、何より奥さんは頗る美人だ」
「まぁ、無理もない」
と、含みを持った面持ちで言いました、
「美人短命…いや、間違えた、美人薄命というべきか」
「御隠居、冗談はいい。俺が知りてェのは諺じゃねんだよ」
「いや、言葉通りだ。美人だから早く旦那が死んじまうんだよ」
八五郎は呆気に取られて尋ねました。
「御隠居、そりゃない。あんな奥さんをもらったら寧ろ寿命が伸びるだろがい」
「見てる分にはな…
だけど、お前さん。あんな別嬪を見てるだけで辛抱できるかい」
_____
八五郎は隠居の言っている事を理解して、顔を赤らめました。
そして、家に帰って八五郎は女房に怒られました。マジマジと女房の顔を見る、八五郎。
「ああ、俺は長命だ」
感想
先に尽きてしまうのは、旦那の方…
古来の日本には「一定以上精を出すと」男は死んでしまうと言う迷信がありました。
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