【落語】_商売の空音_猫の茶碗【商売根性の戦い】

今回は落語の演題「猫の茶碗」のご紹介!

あらすじ

骨董品の仲介人を生業にしていた男が、とある田舎の茶店に休憩を取っていました。

他愛もない世間話。足元には猫が茶碗で餌を食べていました。ありふれた光景…

「…ん?」男はあることに気がつきます。

(あ、あれは!?)猫の茶碗は名品”絵高麗の梅鉢“でした!

(ここの店主は物の価値が分からない、眼蔵の様だ。あの茶碗をほしいっ…!)

直ぐ様ある考えが脳裏に過ぎりました。

「ちょっと、店主さん」

「はい」

「あの猫ちゃんは可愛いねえ」

「はい」

「私は犬か、猫か、どっちかと言われたら断然猫なんだよ」

「ええ、はい」

「だから、どうだあの猫を譲ってくれないか」

「ただというわけには」

「…(背に腹は変えられぬ)よし、どうだ三両出す」

「😆いいですよ!」

三両を受け取った店主は猫をひょいと持ち上げて、男に手渡しました。

「ちょっと待った、その茶碗も一緒にいただく」

「いえ、これは汚いですよ、違うのがいいでしょう」

「洗ったら落ちる。猫も食べ慣れてる方がいいに決まってるわっ」

「残念ながら、この茶碗はあげられません

この茶碗は絵高麗の梅鉢ですから」

「…

 

 

 

( ゚д゚)」

呆気に取られた男!
「お前、なぜ知っていながら猫の茶碗になどしているのだ」

店主はしたり顔で云いました。

時々猫が高く売れますので

感想

商売人同士の騙し合い、ライアーゲームが行われたのです!
だが、店主の方が一枚上手でした🤣

”商人の元値“という諺もある程に、商人の嘘は気付けない物です😆

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