【落語】_宝くじで一発当てた男_「御慶」

今回は落語のお噺「御慶」のご紹介!

あらすじ

昔、貧乏なくせに夢ばかり追っている八五郎という男がいました。年の暮れには、餅を買う金もないのに、宝くじを買う金を女房にせびっていました。

「頼む、次は絶対に当てるから、当たる夢を見たんだよ🙏」

現代にも通じる、宝くじを買って夢を追う男!

八五郎は挙げ句の果てに女房に着物を売って札場(宝くじ売り場)に!

夢の内容通りに札を買った。が、先客がいた。

とぼとぼと帰る八五郎を占い師が呼び止めました。

「成程、それは災難でしたな。では、この番を買いなさい」と、八五郎に云いました。

「鶴の一五四八番」

______それが見事大当たり!やったね!

大金を受け取った八五郎は先ず、家賃を払い、豪華な着物を女房にプレゼント!

「どうしたんだい」

「クジが当たった!」

「まあ( ゚д゚)」

旨い餅を食べて年を越しました。

______
元旦

「今から挨拶回りに行ってくる」と言って八五郎は家を出ます。

「挨拶は何にしようか、よし短くて覚えやすい“御慶(ギョケイ)”がいい」

それからどこに行っても“御慶”の一点張り。

「ギョケイ!ギョケイ!ギョケイ!」

そこに友人たちがやってきました。

「よっ、大当たり!」

「ギョケイ!」

「ん?」

「だから、ギョケイだよ!」

「恵方参りだよ」

終わり。

感想

最後のサゲ(オチ)は「ギョケイ(どこへ)行ったんだよ」という聞き間違い。解説がなければ意味が分からない😂

宝くじに大当たりした八五郎はコソコソせずに、妻や大家に対しても気前良く金を使い、友人たちも遊びに来ているあたり、江戸時代の人情が窺えますね🤣

コメントお気軽に!

最新情報をチェックしよう!