【落語】_泥棒に恵んでもらうお噺_「置泥」【来月の日曜】

今回は落語の演題の一つ「置泥」のご紹介!

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あらすじ

江戸時代のお話。

ある夜、長屋の家に泥棒が忍び込みました。

「静かにしろ、俺は泥棒だ。騒いだりしたらこれだぞよ」

そう言って懐から刃物を出しました。

長屋は特に怯えた様子もなく、ぽかんとしています。泥棒は呆気にとられるも、辺りを物色。

しかし、金品といえるものはなく、当たりも酷く汚い。長屋の男も男もふんどし一丁という異様な出で立ち。

「おい、金目のものは何処だ。前はあったじゃないか」

「はい、確かに前まではありましたが、博打で大負けして借金を背負い全て売り払い、妻にも逃げられました。はい、見ての通り、今は貧相な無一文でございます。はい」

「なんと、可哀想だ」

泥棒は同情しました。

「おいっ、これで道具を買うと良い」

そう言ってポンとお金を渡しました。

「有難いですが、まだ足りません。服を買う金が要ります」

「よし」

また泥棒は金を渡しました。

「有難いですが、まだ足りません。この家の家賃が払えません」

「よし」

泥棒はお金を渡しました。

「有難いですが、まだ足りません。博打で負けた借金を返さなければ」

「よし」

泥棒はお金を渡し(ry

______
「もう充分だろう」

「ええ、有り難うございます」

「______じゃあ」

大金を恵んだ泥棒は脱げる様に家を去ろうとすると、長屋が呼び止めました。

「泥棒さん」

「おいっ、何が“泥棒”か。俺は何もとっちゃいない」

「名前が分からないので」

「…なんだ」

来月の日曜、また来てください

感想

「泥棒を口車に乗せてお金を毟る長屋」と「言われたままお金をあげるお人好しな泥棒」

一体どっちが悪役なのか😅

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