【落語】_男の友情_「笠碁」【人情噺】

今回は落語「笠碁」のお話のあらすじのご紹介!

あらすじ

むかし、二人の囲碁打ちがいました。

お互い「待った」「待った」の繰り返しで、一向に腕が上達しないので、「待ったなし」で碁を打ってみることに。

次第に形勢の悪くなった方が「ちょっと待った」と言いました。

「いや、待てない」

「金を貸してやっただろう」

「それと、これとは関係ない」

「なんだとっ」

次第に喧嘩ムードに。そして最後には、

「帰れ!」「おう、二度と来るか!」

こうして喧嘩別れになりました。

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暫くして、一人で碁を打っていると喧嘩別れした友人の事を思い浮かべました。

「…今日は雨がよく降るねえ」

(こんな日にあいつがいてくれたら)

もう一方の男も同じ気持ちでした。

とうとう我慢できなくなり、古笠をかぶって家の前を通りかかります。

「…来やがったか、おい、羊羹を持ってきてくれ」

ぶっきらぼうな口調ながらも、声高に女房にいいました。

友人は恥ずかしいのか行ったり来たり…。

ガラッと玄関から男が声をかけました。

「おい!ヘボ!」

「ヘボとはなんだ!お前の方がヘボだろう。よしっ、どっちがヘボか勝負しようじゃねえか」

「おう、臨むところだ」

碁盤を持ってきました。打っていると、不思議と碁石が濡れています。

「なんだ笠を被りっぱなしじゃねえか」

「うるせえやい」

バチン、バチン、と、碁石を打っている二人はどこか嬉しそうでした。

二人の友情

この濡れている碁石が何を意味しているのか、それはあなたのご想像にお任せします。

二人の友情と照れ隠し…
落語の中でも特に好きな演目です(≧∇≦)

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