今回は上方落語「手水廻し」のお話
(手水は”ちょうず“と読みます)
あらすじ
むかしは日本の国内でも方言の違いなどで分からない言葉が沢山ありました。
ある大阪の商人が丹波(兵庫)の田舎の宿に泊まる事に。
「おおいっ、ちょうずをまわしてくれ」女中に頼みました。
「はい、直ぐに」
(…ちょうずってなに?)
旦那も料理人に聞いても分かりません。そこで、近所の住職に聞いてみる事にz
「ちょうずの意味か…」
「ちょう」は「長」、「ず」は「頭」
つまり、「ちょうずとは長い頭を回す事だ!」
「成程!」宿屋の者は納得して、首が長い者にお願いをしてみる事に。
「お客さん、すぐに廻しますよ」
「早う」
現れた首長男はグルングルンと首を廻します!
「…😯…😡」
客は驚き呆れて、怒って帰ってしまいます。
「はて、何故だろう…」
「違うのかしらねえ」
二人は大阪の宿屋に行って、「ちょうず」がなにか知るため泊まってみることに。
翌朝、「ちょうず」を頼んでみました。
出て来たのはタライに入ったお湯と、房楊枝(昔の歯ブラシ)と、塩、歯磨き粉でした。
(…なにこれ)
二人は目を合わせました。
「器に入っているから料理だろう」
塩と歯磨き粉をお湯に入れて、房楊枝で掻き混ぜました。ゴクッ…
勿論不味い。一つ目のタライがなくなったので宿屋が二つ目を持って来ました。
旦那は言いました。
「二つ目はお昼に」
感想
「無知」故の面白さ😅
その、純粋さが“可愛らしい”と言える演目でしょう。
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