
落語の演目「牛ほめ」のご紹介!
馬鹿でも良い
二十歳になる与太郎。頓珍漢で、ちょっと頼りない。父親はこんな息子に頭を抱えていました。
(そういえば、兄貴が新しく家を建てたな。それを褒めれば少しは息子を見直してくれるかも)
父親は与太郎に褒め言葉を教えます。
「良いか、与太郎。こう言うんだ。
“普請は総体檜造り、天井は薩摩の鶉木目 畳は備後の五分縁”お見事ですなあ」白々しくも、物に聡い様な言い分です。
だけど、与太郎は「ウズラ豆」「サツマイモ」「畳はボロボロ」などと言う始末。これが大真面目だから余計たちが悪い。
「そうだ、叔父さんが飼ってる牛も褒めてあげようよ」
「天角地眼一黒直頭耳小歯違と、言いなさい」
「なにそれ」
「菅原道真公が寵愛していた牛の褒め言葉だ」その後も何度か練習して、父はカンニングペーパーを用意して与太郎に持たせて叔父に会いにいかせました。何とか褒め言葉は成功。
お次は牛ほめ。だけど、見ると牛はボタボタを糞を漏らし、とても褒められたもんではありません。
叔父さんに言いました。
「秋葉様の札をお貼りなさい!“屁”の用心になる」
感想
「屁」と「火」をかけた、少しわかりづらいオチ(サゲ)
ダメな子ほどかわいいもんです🙏
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