
今回は宗教が起こした事件
「エホバの証人輸血拒否事件」について綴っていきます。
エホバの証人とは?
先ず、「エホバの証人」とは何か?
其れは「キリスト教系の新興宗教」
イエスキリストよりも、「エホバ(ヤハウェ)」を重要視する宗教で、聖書にある「血を避けるべき」という表現を、
「他人の血を入れてはならない」という解釈をしている。(why?!)
輸血拒否
エホバの証人を信仰していた女性は、「悪性の肝臓血管腫」だと病院で診断された。
「輸血をしないで手術をしてください」
敬虔であり、無茶な言葉であった。
「それはできません」
病院は首を横に振った。
「じゃあいいです」
女性はすぐに病院を退院して輸血なしで手術が出来る病院を片っ端から探した。
そして、ようやく見つけた。
が、勿論条件はあった。
「緊急の時は輸血をします」
「いいえ、しないでください」
「其れでは貴方は死にますよ」
「ええ、どうぞ。私は神の国にいきます」
女性は毅然として輸血を拒否した。
(女性は輸血をしなかった事に対する責任は問わないという免責証書も出している)
こうして手術が行われた。
が、そもそも輸血をしないで手術をするなんて事自体、土台無理であった。
腫瘍を摘出した時点で出血は激しく輸血をせざるを得なかった____
(たとえ神に背いても人殺しは出来ない)
…
手術は成功した。
裁判
輸血をして助かった女性は悲しみに明け暮れた。
こんな事なら、いっそ殺して欲しかった。
「何故…」
女性は病院を提訴した。
「意思決定する権利を奪われた」____と。
この裁判は最高裁まで縺れ込み、最終的に
女性は勝訴した。(が、途中で亡くなっている)
信仰か死か
「信仰」か「死」か…
二つの選択を迫られた女性が取った選択、其れは「死」であった。だが、助かった。
この事による、精神的なショックは大きかっただろう。
だけど…
理解は出来ない