
今回はローマ皇帝の中で名君だと思う人をランキングにしてみました。
ビザンツ帝国は含みません(西ローマ帝国のみ)
五位 ネルヴァ

最初の五賢帝「ネルヴァ」
調べていくうちに結局この人になってしまう。
何と言っても言ってもトラヤヌスを抜擢した事。これにつきます。
しかしこれ以上でもこれ以下でもない。
即位期間は僅か2年。
ローマ皇帝の中でも屈指の名君「トラヤヌス」を抜擢してその後に続く安定期を築き上げた「ネルヴァ」を五位としました。
四位 アントニヌス・ピウス

慈愛の人「アントニヌス・ピウス」
五賢帝の四人目です。
後述するハドリアヌスとは違い、在位期間23年間をほぼローマ国内で過ごした。
アントニヌスが在位している間に内乱や、戦争は起こっていない。
それも偏に慈悲深い(ピウスの異名)性格があったからであろう。
政治、人格面においては非の付け所が一切見当たらない。
まさに“名君”と言えるでしょう。
三位 ハドリアヌス

旅する皇帝「ハドリアヌス」
アントニヌス・ピウスとは正反対に在位期間21年の内、凡そ10年以上を帝国内の視察の為、出向いた。
旅する皇帝の異名を持つ超アウトドア派皇帝
隈なく属州を視察して、領土を見極め、平和を守り、安定成長路線に持っていた点はBerry 👍👍
また、美麗な建築物を建設。文化面でも非常に優れた人物だった事も凄い!
ブリタニアの城壁やパンテオンなど美しいだけではなく、実用的だった点も高評価。
二位 トラヤヌス

最善の君主「トラヤヌス」
はい、文句なしでしょう。ローマ史上屈指の名君「トラヤヌス」です。
長身、筋骨隆々のいい男♂であった軍人トラヤヌスはネルヴァの後継者として45歳で後を継ぎ、ダキア戦争、パルティア戦争で勝利。
ローマ帝国史上最大の版図を築き上げる

内政面にも非凡な功績を見せ、財政の立て直し、公共事業の充実化(人類史上初のショッピングセンターであるトラヤヌス市場など)に尽力。国民をとても大事にした賢帝。
元老院との仲も良好で、“最善の君主”とまで言われる。
全てに於いて非凡な才能を発揮したトラヤヌス。
ローマ帝国史上、一、二を争う名君でしょう❗️
(ただ、これ以降のローマ帝国はトラヤヌスが築いた版図を維持するので一杯一杯だったが…)
一位 オクタヴィアヌス

堂々の第一位
尊厳なる者「アウグストゥス(オクタヴィアヌス)」以下オクタヴィアヌスで統一
オクタヴィアヌスは女たらし英雄カエサルの養として後を継ぎ、アントニウスとの内乱に勝利、帝政を打ち立て初代ローマ皇帝になる。
その後歴代ローマ皇帝の中でも最長の在位を誇り(四十年間)、内政、軍事、文化を整え、ローマ帝国の基盤を築き上げる。
オクタヴィアヌスはパクス・ロマーナ(ローマによる平和)を実現したのである!
また、オクタヴィアヌス自身は軍事は苦手であり、其れを認め、得意な者(アグリッパなど)に任せるだけの度量があった点も評価したい❗️(この点では漢の劉邦とも似ている)
正直一位はトラヤヌスかオクタヴィアヌスで迷いました。
しかし先ずオクタヴィアヌスがいなければローマ帝国は無かったので、ローマ帝国の基盤を築き上げたオクタヴィアヌスを第一位とさせていただきました。
入れたかった人物
入れたかった人物

- マルクス・アウレリウス
内政面では民を慈しんだ名君ではあるが、軍事能力に於いてはそこまで無く、バカ息子を耽溺した人間臭い一面もある。
人格面では非常に魅力的な人物で、その為人、人生に対しての考え方はいつの時代も胸に響くものがある。
しかし、“皇帝”として“名君”と言い切れるかといえば正直難しいというのが現状。
- ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス
暗澹たる軍人皇帝時代の光。
軍事においてはゲルマン民族を食い止め、三分されていたローマの再統一を図った力強い皇帝。
だが、性格は厳格すぎる為、平和な時代に生まれていた場合は名君にはなり得ない人物と言える。