【今昔物語集】_狙う者と狙われる者_「荘子、見畜類所行走逃語」
今昔物語集10巻13話 「荘子、見畜類所行走逃語」のご紹介! あらすじ 今は昔、中国に「荘子(荘周)」という賢人がいた。この荘子がサギを見つけた。 サギはあまりに微動だにしないので、荘子は取ってやろうと思った。だが、どんなに近づこうともサギはピクリともしない。不審に思った荘子はサギをよく見てみると、サギはエビを狙っていたのだ。 そのエビも小さな虫を狙っていた。 _____荘子はハッとして持っていた […]
今昔物語集10巻13話 「荘子、見畜類所行走逃語」のご紹介! あらすじ 今は昔、中国に「荘子(荘周)」という賢人がいた。この荘子がサギを見つけた。 サギはあまりに微動だにしないので、荘子は取ってやろうと思った。だが、どんなに近づこうともサギはピクリともしない。不審に思った荘子はサギをよく見てみると、サギはエビを狙っていたのだ。 そのエビも小さな虫を狙っていた。 _____荘子はハッとして持っていた […]
宇治拾遺物語一巻八話 凄腕の占い師のお話「易の占ひして金を取り出す事」のご紹介。 あらすじ 今晩泊まる宿屋を探していたある男と従者がオンボロだけど大きな屋敷を見つけて「一晩泊めてください」と頼みました。 「はい、喜んで」と家の方から女の声がして一晩泊めてもらう事に。大きな屋敷だったが人の気配は無く、女、只一人しかいませんでした。 翌朝、家を出ようとすると、女が「出ていってはなりません。貴方は私の金 […]
故事成語「呉越同舟」の成り立ちと意味のご紹介! リンク 出典 孫子第十一篇「九地」 危機に瀕せば結託 昔、春秋時代に『越』と『呉』という仲の悪い国がありました。 勿論国民同士も常に啀み合っていました。 そんな越人と呉人がひょんなことから同じ船に居合わせる事になり、今にも一触即発な物々しい雰囲気が漂っていました。 それから突風が吹き、船が転覆しそうになりました。 (溺れる!溺れる!) 船員はパニック […]
荘子の面白い話!「魯の哀公との対話」のご紹介! 荘子:田子方篇第五章 出典 真の儒者は一人しかいない 荘子は魯の哀公に謁見しました。魯の哀公は言いました。「我が国を見てみなさい。年長者を敬い、親孝行をして、主君に忠義を尽くす。我が国の儒者はまるで“孔子”のようだ。それに比べて荘センセイの教えを学んだ者は少ないように思える」 荘子はそれを聞いて、苦笑いをして言いました、 「哀公よ、魯の国に儒者などい […]
干支は何故あの順番なのか?! 今回は「干支レース」のご紹介。 十二支とは? 子(鼠)丑(牛)寅(虎)卯(兎)辰(竜)巳(蛇)午(馬)未(羊)申(猿)酉(鳥)戌(犬)亥(猪) からなる、十二支。様々な由来や、意味などがあり現在でも有難い存在として崇められています。 では、何故この順番なのか?最も有名な「動物レース」といきましょう。 十二支になりたい!干支レース!!! 昔、神様がおふれを出しました。 […]
日本霊異記中巻第十三「天女の像に恋😍した男」を綴っていきます。 愛欲を生じて 吉祥天女の像に恋い 和泉の山寺に、それはそれは美しい吉祥天女がありました。この山寺に信濃国からやって来て、住み着いた修行者が一人。 先ず、吉祥天女の像を見るや否や一目惚れ。「いい女😍」欲まみれでした。 この天女の事を思うと、夜も眠れません。修行をしては、「天女様をください」と願う始末。求める者は与えられる。願いは叶った。 […]
今回は「枕草子」「百人一首」に出てくる「夜をこめて〜」の一節をご紹介。 夜をこめて 夜をこめて鶏の空音ははかるともよに逢坂の関はゆるさじ 「鶏の声真似で函谷関を開けた孟嘗君の食客と違って、逢坂の関は開きませんよ。 優れた関守がいますから」 「史記」からの引用。わざわざ故事を出して見事に返す、清少納言の深い教養が伺えます。 リンク リンク リンク
これぞ君主の器!! 故事「絶纓の会」のご紹介! 出典 前漢時代に書かれた説話集「説苑」 許す強さ 楚の荘王が臣下を集めて、武功を労う宴を開いていた時のこと、突然灯りが消えて真っ暗になった。 その時、荘王の寵姫が誰かに着物を引っ張られた。寵姫は直ぐに荘王に報告した。 「誰かが、私の着物を引っ張りました。きっと如何わしい事をしようとしたに違いありません。私はその者の冠の紐を切って、持っています」 そう […]
ホラーなお話!日本霊異記下巻第一話、「法華経を唱える髑髏」のご紹介。 髑髏のお経☠️ 昔、称徳天皇の時代。紀伊の国(和歌山)で教えを説いていた、徳の高い僧「永興禅師」の元に一人の僧がやってきました。いつも「法華経」を唱える信心深い僧でした。二人は互いを認め合い、修行に励んでいました。 「禅師よ、此処に来てもう一年も経つ。名残惜しいが、去らせて貰う。世話になったな。 「して、どこにいくのじゃ」 「伊 […]
今昔物語集から、「お経を聞いた鼠」のご紹介! 今昔物語集四巻十九話「天竺僧房天井鼠聞経得益語」 経を聞く鼠 今は昔、天竺(インド)で仏陀が涅槃に入って間もない頃でした。この地で法華経を唱え続けているお坊さんがいました。さて、月日も過ぎ去り、数多の年を重ねると、お経を聞きに鼠がどんどん集まってきました。その数500匹ほど。 僧も鼠に法華経を聞かせて、可愛がっていましたが、ある日突然やってきた60匹の […]