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文学

【宇治拾遺物語】_花より_「田舎の児、桜の散るを見て泣く事」

宇治拾遺物語一巻十三話「田舎の児、桜の散るを見て泣く事」のご紹介‼︎ 散るぬるよりも 今は昔。比叡山延暦寺に田舎から小僧っ子がやって来て、修行をしておりました。 ある日、小僧っ子は桜の散る様を見てさめざめと泣いていました。これを見た僧は「これこれ、泣くでない。良いか、桜は散るからこそ美しく、散るからこそ、また芽吹くことができるのじゃ。何も惜しむ事やない」と言って慰めてやりました。 すると、小僧っ子 […]

【古典】枕草子と孟嘗君【夜をこめて】

今回は「枕草子」「百人一首」に出てくる「夜をこめて〜」の一節をご紹介。 夜をこめて 夜をこめて鶏の空音ははかるともよに逢坂の関はゆるさじ 「鶏の声真似で函谷関を開けた孟嘗君の食客と違って、逢坂の関は開きませんよ。 優れた関守がいますから」 「史記」からの引用。わざわざ故事を出して見事に返す、清少納言の深い教養が伺えます。 リンク リンク リンク

【グリム童話】おいしいおかゆ

グリム童話「おいしいおかゆ」のご紹介! あらすじ 昔、ある所に心優しい女の子がお母さんと二人で住んでいました。 家はとても貧乏で食べ物に困りました。お母さんが「森に行って探してきて」と言ったので女の子は森に行きました。 そこで出会ったのが老婆。 「どうして森に来てるのじゃ?」 「お母さんに食べさせる木の実を探しているの!」 「感心感心。良いものをあげよう」 老婆が女の子に手渡したのが小さなお鍋。「 […]

【故事】部下の失態は免じてやれ!「絶纓の会」【楚荘王】

これぞ君主の器!! 故事「絶纓の会」のご紹介! 出典 前漢時代に書かれた説話集「説苑」 許す強さ 楚の荘王が臣下を集めて、武功を労う宴を開いていた時のこと、突然灯りが消えて真っ暗になった。 その時、荘王の寵姫が誰かに着物を引っ張られた。寵姫は直ぐに荘王に報告した。 「誰かが、私の着物を引っ張りました。きっと如何わしい事をしようとしたに違いありません。私はその者の冠の紐を切って、持っています」 そう […]

【日本霊異記】法華経を唱える髑髏のお話

ホラーなお話!日本霊異記下巻第一話、「法華経を唱える髑髏」のご紹介。 髑髏のお経☠️ 昔、称徳天皇の時代。紀伊の国(和歌山)で教えを説いていた、徳の高い僧「永興禅師」の元に一人の僧がやってきました。いつも「法華経」を唱える信心深い僧でした。二人は互いを認め合い、修行に励んでいました。 「禅師よ、此処に来てもう一年も経つ。名残惜しいが、去らせて貰う。世話になったな。 「して、どこにいくのじゃ」 「伊 […]

【グリム童話】_ 逆異類婚姻譚_「貧乏な粉屋の若者と小猫」

グリム童話「貧乏な粉屋の若者と小猫」のご紹介! あらすじ ある粉屋で三人の見習いが働いていました。親方はもう年なので、「一番良い馬を持ってきたら水車小屋を譲る」と言いました。三人は馬を探しに旅に出かけました。 見習いの一人ハンスは二人に「うすのろ」と常にばかにされ、途中で置いて行かれてしまいました。 ハンスはいく当てもなく森を歩いていると、一匹のぶち猫と出会いました。 「私の召使いを七年やってくれ […]

【グリム童話】子どもたちが屠殺ごっこをした話

グリム童話の中でも“残虐的”なお話 「子どもたちが屠殺ごっこをした話」のご紹介。タイトルからして既にヤバイ。 無邪気ゆえに 昔、オランダの街で子供たちが“屠殺ごっこ”を初めて、“豚役”の子供を殺してしまいました。 この事が裁判にかけられましたが、「まだ子供」と言う事もあり難航。 長老が子供が“無知で分別がつかなかった”のかどうか判別するために、子供に「高価な金貨」と「リンゴ」を選ばせました。 子供 […]

【イソップ寓話】「敵同士」

イソップ寓話「敵同士」のご紹介‼︎ あらすじ 敵同士が偶々同じ船に居合わせました。互いに顔を見るのも嫌なのでそっぽを向いて、一人は舳、一人は艫に向かいました。 すると、激しい嵐に遭い、船が浸水。艫にいた男は船頭に尋ねました。 「どこから沈みそうだ?」 「舳からだ、だがここも時間の問題だ。早く避難した方がいい」 男は首を振って言いました、 「俺はここに残るよ」 「何故だ?」 「敵が溺れているところを […]

【今昔物語集】_戦わずして勝つ_「帝釈与修羅合戦語」

今昔物語集1巻30話 「帝釈与修羅合戦語」のご紹介! アリの命と仏の命 今は昔、帝釈天と帝釈天の妻の父である羅睺阿修羅王が「娘を取り返すため」に戦争をしていました。壮大な親子喧嘩です😅 戦いは帝釈天が優位でしたが、ある時に帝釈天は手痛い敗北を受けて、逃げ、阿修羅王は追いかけてきました。 帝釈天が逃げていると、道に蟻が行列を為しているではありませんか!帝釈天は悩み、ピタッと足を止めました。 (今、私 […]

【宇治拾遺物語】「児の掻餅するに空寝したる事」【かわいい哉】

宇治拾遺物語巻一ノ十二「児の掻餅するに空寝したる事」のご紹介! ショタコン坊主 昔、比叡山延暦寺に可愛らしい稚児がいました。 稚児とは“可愛がられる少年”のこと。 ある夜の日、僧たちが「ぼた餅を作ろう」と言ったので稚児はワクワクしながら聞いていました。 然しながら、起きて待っているのは端ないので、寝ているふりをして、誰かが起こしてくれるのを待っていました。 ぼた餅が出来ると、僧侶が稚児を起こそうと […]