【落語】_あなたは長命か_「短命」
落語の演目の一つ、「短命」のご紹介‼︎ ありゃ心配はいらん 「美人薄命」なんて言葉もあるもんですから、美人だからと言って得ばかりではありません。 伊勢屋の婿養子に入った旦那が次々と倒れて三人目。これを聞いた八五郎は気になって物知りの隠居のとこに聞きにいきました。 「ちょっと、御隠居」 「はいさい」 「どうして伊勢屋の旦那は倒れてしまうんです。夫婦は仲も良かったし、何より奥さんは頗る美人だ」 「まぁ […]
落語の演目の一つ、「短命」のご紹介‼︎ ありゃ心配はいらん 「美人薄命」なんて言葉もあるもんですから、美人だからと言って得ばかりではありません。 伊勢屋の婿養子に入った旦那が次々と倒れて三人目。これを聞いた八五郎は気になって物知りの隠居のとこに聞きにいきました。 「ちょっと、御隠居」 「はいさい」 「どうして伊勢屋の旦那は倒れてしまうんです。夫婦は仲も良かったし、何より奥さんは頗る美人だ」 「まぁ […]
落語の演目の一つ「ぞろぞろ」のご紹介! あらすじ 参拝者の少ない稲荷神社に老夫婦が茶店を営んでいました。この茶店は全く儲かっておらず、窮しておりました。 老夫婦は藁にもすがる思いで稲荷神社で「商売繁盛」を願いました。 すると、突然の土砂降り!参拝客が店の“草鞋(ワラジ)”が欲しがりました。悲しい哉、草鞋は少しかありません。と、思ったら、ぞろぞろと草鞋が下りてくるではありませんか!こうして店は大繁盛 […]
今回は落語の演題の一つ「ねずみ」のご紹介! あらすじ 左甚五郎という名工が「ネズミ屋」という宿屋に泊まりました。この宿屋はオンボロで腰の立たない男と十一才の子供の二人で切り盛りしていました。妻は五年前に先立ち、隣の宿屋(虎屋)からは酷い仕打ちを受けてました。 人情に厚い左甚五郎はこの宿屋のために、「ネズミの木彫り」を作ってくれました。 流石は名工「左甚五郎」 ネズミはまるで生きている様な精巧さでし […]
落語の演目の一つ「はてなの茶碗」について綴っていきます‼︎ あらすじ 清水寺の音羽の滝にある茶店で、大阪から来た油屋が茶を飲んでいました。すると、横で「はてな」と言いながら首を傾げながら茶を飲んでいる男がいました。この男が茶道具屋の金兵衛。略して「茶金」、以下茶金! 茶金が店を出ると、油屋は「価値のある物」だと思って茶金が飲んでいた茶碗を2両で買い取りました。 さて、油屋はこの茶碗を売り込みに回り […]
今回は上方落語「手水廻し」のお話 (手水は”ちょうず“と読みます) あらすじ むかしは日本の国内でも方言の違いなどで分からない言葉が沢山ありました。 ある大阪の商人が丹波(兵庫)の田舎の宿に泊まる事に。「おおいっ、ちょうずをまわしてくれ」女中に頼みました。 「はい、直ぐに」 (…ちょうずってなに?) 旦那も料理人に聞いても分かりません。そこで、近所の住職に聞いてみる事にz 「ちょうずの […]
怪談噺「もう半分」のご紹介! あらすじ ある夫婦が酒屋を営んでいました。そこに60を過ぎた老人が毎晩やって来ました。 「もう半分」といっていつも半分ずつ注文しています。 不思議に思った主人は理由を尋ねると、「そっちの方が飲めるような気がする」と言いました。帰る時に、老人は風呂敷の忘れ物をしてしまいます。主人が中を見るとそこには50両という大金が入っていました。 「まあ」女房はすぐに老人の後を追おう […]
落語「黄金餅」のご紹介! あらすじ 下谷山崎町の貧乏長屋に西念という坊さんが住んでいました。 この坊さんが風邪で寝込んだ時、隣に住む味噌屋の金兵衛が見舞いに来ました。 「何か食べたい物があるか?」 西念は「あんころ餅」を沢山食べたいと言いました。金兵衛は金を使ってしこたま買ってきました。「人が見ていると食べ辛い」と西念が言うので、家を去りました。 が、気になるので壁の穴から覗き見すると何やら奇妙な […]
落語の演目「牛ほめ」のご紹介! 馬鹿でも良い 二十歳になる与太郎。頓珍漢で、ちょっと頼りない。父親はこんな息子に頭を抱えていました。 (そういえば、兄貴が新しく家を建てたな。それを褒めれば少しは息子を見直してくれるかも) 父親は与太郎に褒め言葉を教えます。 「良いか、与太郎。こう言うんだ。 “普請は総体檜造り、天井は薩摩の鶉木目 畳は備後の五分縁”お見事ですなあ」白々しくも、物に聡い様な言い分です […]
落語の演題「狸賽」のご紹介! あらすじ 博打が好きでも金がないのが博打打ち。 ある日、この博打打ちが小狸が子供に虐められているのを見て、助けてやりました。 その晩に小狸が恩返しにやってきました。 「恩返しに来ました。アタシは化けるのが得意だ。下の世話でもしようか」 「ンいやァ、間に合っている。 どうだい賽子に化けてはくれないか」 男は賽子に化けた狸を使って大儲けしようと考えました。 「いいか1の裏 […]
落語「死ぬなら今」のご紹介! あらすじ ケチもケチ。ドケチな吝兵衛(けちべえ)が重い病に罹り、臨終の際に息子を呼びました。 「もしも死んだら棺桶に入れる頭陀袋の中に六文銭の代わりに小判を300両入れてくれ」 倹約と言うには余りに烏滸がましい程に“吝嗇”だった吝兵衛の願いにしてはやけに太っ腹です。息子がワケを尋ねると、 「地獄の沙汰も金次第って言うだろ」と、吝兵衛は答えてぽっくり逝ってしまいます。 […]