【書評】原田マハ ジヴェルニーの食卓【この世界に遍く光と闇 その全てを_】

画家は、一体何を描くのか…

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ ら印象派たち四人の短編集です。

今回はモネのジヴェルニーの食卓を綴ります。

モネと印象派

モネこと、クロード・モネ(1840-1926)は印象派(風景などをそのまま描く)の先駆けとして知られている巨匠です。

モネは自分の絵を認めて貰えない、不遇の時を経て、40半ばでやっと、経済的に安定した日々を送ります。

光と影 その全てを

そんな、不遇な時代にやっと経済的安定を手に入れ、家族とシヴェルニーに移り住みます。

…だが、幸せだった毎日は突然崩れ去ります。支えてくれた妻と息子を亡くしたのです。

義理の娘、ブランシュと二人で住むことになります。

モネはブランシュを連れて、自身のアトリエに。

モネにとってのアトリエとは暗い湿気が篭った部屋ではなく青空の下でした。

この世界をあまねく満たす光と影。そのすべてを、カンヴァスに写し取るんだ。

モネは白内障を患いながらも、友やブランシュの助けもあって、大作「睡蓮」を作り上げます。

自分の人生、そのものが、絵の一つだったのかな。モネの絵はとても美しく、心象的ですね…。

他にもドガや、セザンヌなどの巨匠が短編小説として書かれていて、とても面白いです。

貴方も是非、読んでみてください、そして絵画を楽しみましょう!

最新情報をチェックしよう!