今回は船員が消えた船メアリーセレスト号について綴っていきます

船員がいない船
1861年に完成されたメアリーセレスト号(旧名 アマゾン号)は、
1872年11月7日に工業用のアルコールを運ぶ為、ニューヨークからイタリアのジェノヴァに向けて出港した。
乗組員は船長、その妻と娘、7名の船員であった。
船員達は船出を見送る人々に手を振る。
「すぐに帰ってくるよ!」
_____それが最後に見た船員達の姿であった。
- 幽霊船と化したメアリーセレスト号
同年12月4日(或いは5)にポルトガル付近の海域で、メアリーセレスト号は発見された。
発見した人物は船長の友人であった。
船に上がってみると…
そこには誰もいなかった。
浸水していたが、船に目立った損傷などは無く、争った形跡なども見られない。
だが、幾つかの不可解な点も見受けられた。
- 羅針盤が壊されていた
- 救命ボートが無理矢理剥がされていた
- 3つの手すりには血痕があった
- そのうちの一つに引っ掻き傷
- 船長の航海日誌が11月24日で記述が止まっている
何故失踪したのか
辺りを隈無く探しても船員はついに見つからなかった。
何故船員達はメアリー・セレスト号から失踪したのでしょう。諸説ある中の一部を紹介します。
- アルコール流出説
最も有力なのが、積んでいたアルコールが漏れ、爆発する恐れから船員全員が救命ボートから脱出した。
という物です。ここで気になるのがその後船員達は何処に行ったのか、血痕はいったい何なのかという点です。
- 襲撃説
海賊が襲撃してきたという説
ここで気になるのは、何故積荷に手を出さなかったのだろう。(高額で取引される物であったにも関わらず)
また、巨大ダコに襲われた説もあります。
これもあり得るかも笑。
- 自然災害説
竜巻や大波によって船員達が海に放り出されてしまった説
だが船の損傷状況から考えて可能性としては低い。
- 揉め事説
乗組員達の間で揉め事があり、暴動になったという説
だが、食料も充分で、船内にその様な形跡も無く、乗組員の関係者達は”その様な人達“ではなかったと否定。
- 怪異現象説
ここで出てくるのが「UFOに連れ去られた」、「海から怪獣が遭われた」という説である。
無くは無いが、如何だろう笑
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またこの事件は、後世の脚色が多い。
船内には、焼きたてのトーストや温かいスープがあった、髭を剃った跡、火にかけたままの鍋
まるで“ほんの少し前まで船内にいた”様な、より恐怖を盛り立てる脚色があるが、これらは全て後世の創作であるとされる。
依然として、多くの謎を残したまま忽然と消えてしまった船員達の行方は分からず終いである。
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