ローマ最大の英雄は? 「大スキピオ」「オクタヴィアヌス」「トラヤヌス」「ハドリアヌス」などが名を上げられるだろう。ただ一番多いのは間違いなく…
「カエサル」である。
英語名 ジュリアス・シーザー。シィィザーーァァァッ
ローマ最大の英雄と誉れ高い「カエサル」の生涯を綴ります!!
幼年期
カエサルは名門貴族の家に生まれるも、当時のローマは「マリウス派」と「スッラ派」に分かれており、波乱の状態!!
カエサルはマリウス派と見做され、スッラから目を付けられ、逃げる日々を送る💨💨💨
そんな折スッラが病死し、カエサルはやっとローマに帰って来ることができた!23歳であった。
ローマに帰るも、質素な家に住み勉学に励んだ❗️
アレクサンドロス大王と同じ歳でありながら…
カエサルが生涯目標にし、憧れた男が「アレクサンドロス大王」であった。
「アレクサンドロス大王は若干30前後でペルシャ帝国を滅ぼし大帝国を築いた。それに比べて私は…」
この時カエサルは30を超え弁舌や財務の仕事などで功績を挙げるも、掲げる目標は高すぎた、「アレクサンドロス大王」って…💦(いや、高すぎたからこそ…)
そしてカエサルの最も特出すべきは、「女癖」と「借金」であった(^_^;)
国家予算を食い潰す程の借金(−_−;)
三頭政治
カエサルが頭角を出したのが40代の頃でした。(遅咲きの英雄とも…)
前々からお金を借りていたクラッスス(超金持ち)とポンペイウス(軍人)と密約。
人気のカエサル、財力のクラッスス、軍事のポンペイウス このトライアングルは非常に強力で、カエサルは執政官(任期一年の総理大臣)に任命された‼️
ガリア総督
任期を終えたカエサルはガリア(フランス)の平定を元老院(助言するえれーやつら)に命じられた。
ガリアの総人口は300万とも400万とも(諸説あり) 何れにしても途方もない数。
対するカエサルは常に5.6万ほどの兵力で遠征しなければならなかった。
こんなの…正直無理ゲー
しかしカエサルはやってのけた!
戦いは七年にも及んだ。
ゲルマニア人(ドイツ)とも戦い、平定したと思ったら再び蜂起を繰り返すガリア人、だが決してカエサルは諦めなかった。
極め付けはアレシアの戦い。
ローマ軍3万〜6万程はガリア人連合16〜20万を相手に”包囲網“を敷き見事に勝利した❗️
ここでカエサルの名言を一つ
成功は戦闘そのものにではなく、
機会を上手くつかむことにある
カッコいい👍
この七年に及ぶ戦いはカエサル自身が「ガリア戦記」として書き残した。キケロも絶賛した名著。 あなたも是非一読を!
簡潔かつ、明瞭。読み物として、とても面白いの🤣。
賽は投げられた
華々しい戦果をあげるカエサルを苦々しく思っていた者たちがいた。元老院、
そして…ポンペイウスであった。クラッススも既に亡く、二人の仲は次第に険悪になり、ポンペイウスは元老院派になってしまった。
対立は最早免れなかった。
元老院はカエサルにこう宣告した_____
「軍隊を解散しなければローマに入る事を禁じる」
究極の選択であった。ガリアにいつ迄も留まる訳にはいかない…だが軍隊を解散して、ローマに入ったら暗殺されるのは目に見えていた。
国境に差し掛かるルビコン川に着き、カエサルは共に戦ってきた兵士達を見つめた。百戦を戦い抜き、精悍な顔付きであった。
兵達は信じ切った、そんな目でカエサルの目を見返した。目は口ほどに物を言う…(我等は貴方について行きます)
カエサルはゆっくりと頷き、そして力強く手を掲げ言った。
「さあ進もう。神々の示現と卑劣な政敵が呼んでいる方へ。
賽は投げられた」
- ローマ内戦
まさか本当に川を渡り、いわば、ローマに対して「反逆」をするとは思っていなかった元老院は大いに困惑。
元老院はポンペイウスと共に、ギリシャで兵力を整えて決戦に挑んだ。
決戦の場所はファルサロス
相対するはポンペイウス、百戦錬磨の名将であった。
お互い譲れない激戦であったが、カエサル軍の投槍部隊は相手の騎兵の顔や目を正確に射抜き、側面攻撃を仕掛け、元老院の士気は大いに下がった。不利を悟ったポンペイウスは軍を引き、エジプトで再起を図った…。
だがエジプトはポンペイウスを裏切った
ポンペイウスという男は生涯で一度しか敗北したことがなかった。そして一度の敗北で命を落としてしまったともいえる( ; ; )。
もしエジプトで再起を図って、カエサルともう一度再戦していたら結果は分からなかったと思う。非常に惜しい、それ程の名将であった。
カエサルの元にポンペイウスの首が送られたとき、カエサルはさめざめと泣いたという。
最大の敵でありながら友であった。この二人が仲違いしなければ「どんな敵でも敵わない」と後世の歴史家、プルタルコスは評した。確かに😢。
ポンペイウスがいない以上カエサルにとって最早恐るべき敵はおらず、エジプトを平定し、クレオパトラに出会いアーンしたりした。(さすが女たらし)
そしてローマに凱旋し、カエサルは終身独裁官になった。
ブルータス…
独裁官、それは戦時などに任命される「最高の権力を持つ者」であった。だがそれほどの絶大な権力を持つが故に任期は短く(僅か半年)であった。
だが、カエサルは自分が死ぬまでこの公職に就いた。誰も逆らえる者はいなかった。
こうして共和制は終わりを告げ時代は帝政へと移り変わる…。
だがそれをよく思わない人間も中にはいた。
その中には自分が子供のように可愛がってきた者もいた。
カエサルが独裁官に就いて二ヶ月後ほど。
3月15日であった。
この時カエサルは会議に出席しており、無防備であった。そこに刺客たちは襲いかかった。
暗殺者たちはカエサルを滅多刺しにした。
カエサルの見知った顔ばかりであった、その中に、カエサルは、余りにも痛酷なものを見てしまう。
愛していた義理の息子「ブルータス」の姿であった。
そしてカエサルは諦めたように言い放った。
「ブルータス、お前もか」
個人的に
軍事においても、政治においても、文学においても、高い能力を発揮した「カエサル」
まさに万能の人と言えるでしょう。
後に初代ローマ皇帝をオクタヴィアヌスを見出す先見性も見事としか言いようがない。
ただ時代はまだカエサルという人に“追いつかなかった”かなーとは思う🤔
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