源氏物語の作者、紫式部をして「日本の物語の出で初め」
日本最古の物語、昔話。
「かぐや姫」で有名な「竹取物語」
超ざっくり、要約して綴ります。
イメージと違う、かぐや姫
「君、なんかイメージと違わない?」
かぐや姫、何となく、ロマンチックなイメージありますよね。
竹取物語を読んでまず思うのが、かぐや姫、性格悪くね。
はい、そう思っても仕方がない、そんな場面が目立ちます。
これはまた後述。
だが、そんなかぐや姫も物語の後半には心情に変化が…。
竹と、無理難題
竹取物語の書き出しは。「いまは昔、竹取の翁は光る竹を見つけた。その中には可愛らしい女の子がいた。翁はかぐや姫と名付けた」で始まる。
______________ここで思うのが、どうやって取り出した。
余談、もし光ってる部分を切っちゃってたら…笑。
「かぐや姫はすくすく、育ち三ヶ月ほどで“この世ものと思えぬ”程美しい成人になった」
はやッ!!!!
「その美貌の噂を聞いた男達がぞろり、ぞろり。その中でもとりわけ、熱心であったのが五人の貴公子であった。」
五人とは石作皇子、車(庫)持皇子、右大臣阿倍御主人、大納言大伴御行、中納言石上麻呂
この内三人は実在の人物、残りの二人も記録にないだけで、実在してるやも。
かぐや姫は求婚してきた五人に対して言い放つ。
「私の言う物を持ってきたら、結婚しても良い。」
石作皇子「仏の御石の鉢」
車持皇子「蓬莱の玉の枝」
右大臣阿倍御主人「火鼠の皮衣」
大納言大伴御行「龍の首の珠」
中納言石上麻呂「燕の子安貝」
いずれも伝説といっていい、無理難題だった。
五人の貴公子達は奮起して、頑張るが全て失敗する…。
「良かったー、結婚しなくて、すむ」
かぐや姫はホッとする。
(でも、五人目の石上麿足は可哀想だったと言ってるし、少しは気が合ったかも…)
遠い異国へと…
かぐや姫の噂を聞きつけたのは貴公子だけではなく時の帝の耳に、入る。

「かぐや姫と結婚したい」
帝、お前もか…
翁は何という名誉!喜び、云った「かぐやよ、この求婚受け入れよ」
かぐや姫の返事は変わらない
「だが断る」
挙げ句の果てに殺してくれと言い出す始末…💦
ほんとに頑固ね、かぐや姫…💦
帝は諦めきれず、狩りに行くフリをして、かぐや姫の部屋に忍び込んだ!そしてかぐや姫を見る。
その姿は光り輝き、この世の物と思えぬ程に美しい
帝は完璧に一目惚れした。
「もう離したりしないぞ!!」強くかぐや姫の腕を掴む、が、かぐや姫の腕は実体を持たぬ光になって擦り抜けてしまう。
そう、かぐや姫はこの世の人間ではなかったのだ。
だけど、一目見られたからには、無下には出来ない。
その後かぐや姫と帝は文通を交わす。
- 帰る場所
時に、嬉しく、時に哀しみを手紙を通して、帝と交流を続けていくうちに、情が芽生えて来た。もう、意地悪なかぐや姫ではなく、立派な女性に成長したのであった。
だが、そんな日々は続かない、かぐや姫はおめおめと泣き続ける、翁が何故と尋ねて見ると予想外の返事が返ってきた。
「月に帰る時が来ました、月の使者が私の事を迎えに来るでしょう」
ポカーン( ゚д゚)
なんじゃそりゃああああああ
遽には信じられなかった、だがかぐや姫の様子は尋常ではない、無論冗談とは思えなかった。
「渡さん!かぐやはワシの娘じゃ、絶対に渡さんぞ!!そうじゃ、帝にも頼んで、警備をつけてもらう!」
帝は二つ返事で、軍隊を派遣、その数、精鋭二千人。
屋根の上、敷地、屋敷の中 隈なく、一切の隙も無い。防備は完璧だった。
とうとうやってきた、月の使者が。

精鋭二千人の兵vs月の使者 ファイッ!
と言いたいところだが、結果は文字通り
「手も足もでなかった」
人智を超えた、その存在に兵達は何故か、戦意を失い、矢を打っても、逸れてしまい、戦いどころでは無かった。
「かぐや姫、出てきなさい。さぁ、帰りますよ。」
そこへ翁が、啖呵を切る!凄い度胸だと思う。
月の使者は翁を一蹴し、かぐや姫を連れて月へと帰っていく。
「おじいさま、おばあさま、今までありがとうございました。最後にこれを帝に…」
ふしのやま
かぐや姫が残していった物、それは不死の薬だった。
「永遠の命を手に入れる事ができればいつか、再会出来ましょう」
という魂胆だったのだろう。
かぐや姫が去った事を知ると帝は落胆し、ひどく悲しむ。
「かぐやのいない世で生き長らえて何になろう」
帝はある命令を下す。
この薬を燃やしてくれ。せめてかぐやにも見えるように。この国で最も高い山はどこだ。
不死の山
その山は
後に富士山と云われる…。
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諸説アリ。