【書評】太宰治 カチカチ山【美少女と醜男】

誰もが知っている昔話「カチカチ山」

この話、引くくらいに残酷で、血生臭い笑

太宰治は兎のやり方が巧妙で、陰湿で男らしくない。

太宰は考えました、この兎はオスじゃない、美少女だ、そして狸は兎に恋する中年の醜男だ!
凄い想像力((((;゚Д゚)))))))

奇妙な物語は始まる…

美少女と醜男 恋は盲目…

狸(醜男)がお爺さんとお婆さんに酷い事をした事を嬉々した表情で兎(美少女)に伝えます!

だが兎はこれを一蹴

「あのお爺さんとお婆さんは私のお友達よ、貴方は私の敵よ!」

狸は愕然としておろおろします。

「わ、悪かった!許してくれよぉ〜」

兎はプイッとそっぽを向いた!

「あんたなんか嫌いよ!!」

ここから、兎の復讐、いや、遊びが始まる。

復讐劇

有名なエピソード「カチカチ山」だ。

兎は狸に火をつけ大火傷!!ファイアーーーー!!!カチカチ山ってそもそも、なんぞや。詭弁もいいとこ。だが、狸は気づかない。

その後傷薬と評し、トウガラシを背中に塗りたくる。いたたたたた。

そして…船遊びに誘い、泥舟に乗せ。溺死させる。

狡猾かつ、残虐なやり返し。

恋は盲目と言うが、いくら何でも見えてなさすぎる。そして、少女、特有の幼さ故の残酷とも言える。無邪気さ。

とても面白い小説なので是非一読を。

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